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着物店に必要な許認可

着物の販売・レンタル

着物店の開業に必要な許認可の全体像

着物店は「何を扱うか」で必要な手続きが大きく変わる業種です。新品の着物だけを仕入れて販売・レンタルするだけなら許認可はほぼ不要で、税務署への個人事業の開業届だけで始められます。一方、中古・リサイクル着物の買取や、客から下取りした品を再販・レンタルに回す場合は、古物商許可が必須になります。ここを取り違えると無許可営業になるため、扱う商品の範囲を最初に固めることが出発点です。

取得すべき順序と依存関係

順序は「事業形態の決定 → 古物商許可の判断 → 開業届」が基本です。

まず個人で始めるか法人かを決めます。法人にするなら先に法人設立登記を行い、登記完了後に法人名義で各種申請を進めます。個人事業なら登記は不要です。

次に古物商許可の要否を判断します。リサイクル着物・アンティーク着物・帯・小物の買取販売、または客の不要着物を引き取って再活用する場合は、営業所を管轄する警察署(公安委員会)へ古物商許可を申請します。品目は「衣類」を選びます。許可が下りるまで標準で40日前後かかるため、仕入れ開始の2カ月前には着手しておくのが安全です。

最後に、事業開始から原則1カ月以内に税務署へ個人事業の開業届を提出します。青色申告承認申請書も同時に出すと、控除の面で有利になります。

費用の目安と内訳

  • 古物商許可: 申請手数料19,000円(各都道府県共通)。行政書士に代行を頼む場合は別途3〜5万円程度
  • 法人設立登記: 株式会社で登録免許税15万円〜、合同会社で6万円〜。定款認証や司法書士費用が別途
  • 個人事業の開業届: 無料

新品のみのレンタル・販売であれば、許認可コストはほぼゼロで始められます。

見落としやすい届出・つまずき

着付けとセットでヘアセットやメイクを提供する場合、それらは美容師法上の「美容」に当たり、美容師免許と美容所登録が必要になります。着付け単体なら免許は不要ですが、観光地のレンタル着物店でヘアメイクまで行うなら要注意です。

また、レンタル着物でも「中古で仕入れた着物を貸す」「客が持ち込んだ着物を買い取る」場合は古物商許可の対象です。「レンタルだから不要」と誤解しやすい点です。

ネット販売やフリマアプリで中古着物を継続的に売買する場合も、実店舗の有無にかかわらず古物商許可が必要です。古物商では取引記録(帳簿)の保存義務もあるため、開業時に管理方法を決めておきましょう。

開業準備のスケジュール感

商品構成を決めてから、古物商許可が必要なら申請に着手し、許可待ちの約40日で店舗・在庫・ECサイトを整えます。許可取得後に仕入れを本格化し、事業開始月に開業届を提出する流れが現実的です。なお具体的な必要書類や審査の運用は管轄警察署・自治体により異なるため、申請前に窓口で確認してください。

1

必須の許認可

無料

費用の目安(合計)

2

条件付きの許認可

必須の許認可

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

条件によって必要になる許認可

条件: 中古品を取り扱う場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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