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自動販売機設置業に必要な許認可

自動販売機の設置・運営

自動販売機設置業の許認可の全体像

自動販売機設置業は「何を売る自販機か」で必要な手続きが大きく変わる点が最大の特徴です。缶・ペットボトル飲料だけを扱うのか、カップ式でコーヒーを抽出するのか、たばこを扱うのかで、必要な許認可が積み上がっていきます。まずは取扱商品を確定させることが、すべての出発点になります。

事業を始める形態としては、まず個人事業の開業届を税務署に提出します。これは許可ではなく届出で、費用はかからず、事業開始から1か月以内が目安です。規模を大きくする、あるいは設置場所オーナーや法人取引先との信用を重視するなら、法人設立登記を選びます。設立費用は実費で合同会社が約6万円、株式会社が約20万円強かかります。

商品別に必要な届出・許可

飲料自販機が中心でも、2021年施行の食品衛生法改正で始まった営業届出制度を確認する必要があります。常温で保存できる容器包装済みの清涼飲料水のみであれば、自動販売機による食品販売届出は原則不要です。一方、要冷蔵・要冷凍の調理済み食品、弁当・冷凍食品の自販機は営業届出の対象になります。

特に注意したいのがカップ式自販機です。コーヒーなどをその場で抽出・調理して販売するため、自動洗浄・殺菌装置のないコップ式自販機は保健所の営業許可が必要で、申請手数料は1万数千円程度かかります。牛乳・乳飲料の自販機は乳類販売業の扱いになる点も見落とされがちです。

たばこ自販機を置く場合は、たばこ事業法に基づく製造たばこ小売販売業の許可が必須です。所管は財務省(財務局)で、最寄りの既存販売店との距離基準など立地要件があり、誰でも通るものではありません。自販機にはtaspo等の成人識別装置の導入も求められます。DB上の「たばこ自動販売機設置届出」は、この小売販売業許可とその設置に関わる手続きを指します。

中古の自販機を仕入れて転売する、あるいは買い取る事業を兼ねる場合は、古物商許可(手数料19,000円・警察署)が別途必要です。自社で設置・運営するだけなら不要なので、ここは事業範囲次第です。

取得の順序とスケジュール

順序としては、(1)取扱商品と事業形態の決定 → (2)開業届または法人設立登記 → (3)商品に応じた食品衛生法の届出・許可、たばこ小売販売業許可の申請、という流れが基本です。たばこ小売販売業許可は距離基準の審査があり、結果が出るまで2か月程度かかることもあるため、たばこを扱うなら最優先で着手します。カップ式の営業許可も保健所の施設検査が入るため、設置予定が固まり次第早めに動きます。

費用の目安は、開業届ゼロ円、カップ式等の食品営業許可が1万数千円、古物商許可19,000円、法人なら設立実費が別途。許認可そのものより、自販機本体のリース・購入費、設置場所の賃料、電気代の負担が運営の中心コストになります。

よくあるつまずき

許可面では、飲料だけだから何も要らないと思い込み、要冷蔵食品やカップ式で届出・許可漏れを起こすケースが典型です。また、たばこの距離基準を満たせず設置を断念する、設置場所オーナーとの契約(フルオペレーション/セミオペレーションの区分、電気代負担、設置手数料の配分)を口約束で進めてトラブルになる例も多く見られます。食品衛生法の届出区分は自治体・所管保健所により運用が異なるため、設置エリアの保健所に取扱商品を伝えて事前確認することが、開業をスムーズに進める近道です。

3

必須の許認可

0〜10,000円

費用の目安(合計)

2

条件付きの許認可

必須の許認可

自動販売機で食品(弁当・調理パン等)を販売するための届出。

管轄: 保健所費用: 0〜10,000円期間: 7〜14日

たばこ自動販売機を設置するための届出。成人識別機能付き自販機の設置が必要。

管轄: 財務省費用: 無料期間: 7〜14日

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

条件によって必要になる許認可

条件: 中古品を取り扱う場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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