メンズ美容サロン開設届
管轄: 保健所 / 根拠法令: 理容師法・美容師法
メンズ専門の美容・理容サロンを開設するための届出。理容師法と美容師法の適用区分に注意。
メンズ美容サロン開設届は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、保健所での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
この届出は何のためのものか
「メンズ美容サロン開設届」は、男性向けのカット・シェービング・パーマ・カラー・ヘッドスパなどを提供する店舗を新たに開くときに、施設を管轄する保健所へ提出する届出です。実務上は、提供するサービスの内容によって「理容所開設届(理容師法)」か「美容所開設届(美容師法)」のいずれか、または両方に分かれます。ここが本届出最大の注意点です。
- 顔そり(カミソリでの髭剃り・顔の産毛処理)を行う → 理容の領域。理容師免許と理容所の届出が必要
- パーマ・カラー・縮毛矯正・メイクを行う → 美容の領域。美容師免許と美容所の届出が必要
メンズサロンは「カット+顔そり+パーマ」を一店舗で提供したいケースが多く、その場合は理容所・美容所の両方を届け出るか、ダブルライセンスの施術者を置く設計が必要になります。
取得の必須要件
- 従事者の資格:施術者は理容師免許または美容師免許の保持者であること。免許証の写しを添付する
- 管理理容師・管理美容師:常時2人以上の施術者がいる施設では、講習を修了した管理者の設置が必須
- 構造設備基準:作業場の床面積(おおむね施術椅子の台数に応じた広さ)、作業場と待合の区画、毛髪等が飛散しない構造、採光・照明・換気、洗い場、器具消毒設備(消毒薬・蒸し器・紫外線消毒器など)を満たすこと
- これらの基準値は自治体の条例で細部が異なるため、必ず管轄保健所の基準を事前確認する
申請の流れ
1. 内装着工前に保健所へ事前相談(図面段階でのチェックが最も差し戻しを防ぐ) 2. 開設届に施設の平面図・設備概要・免許証写し・登記事項証明書(法人の場合)等を添付して提出 3. 保健所職員による立入検査(消毒設備・区画・換気などを現地確認) 4. 基準適合後に確認済証が交付され、営業開始可能
営業開始前に届出と検査を済ませる必要があり、無届けでの営業は法違反になります。
費用の内訳
- 開設届・検査に関わる手数料が中心で、おおむね2万〜3万円が目安。ただし金額・名称(確認申請手数料等)は自治体ごとに異なる
- 別途、管理理容師・管理美容師講習の受講料、設備(消毒器・給排水工事)費用が実費でかかる
よくある差し戻し・不適合の理由
- 消毒設備が基準を満たさない(器具消毒スペース・薬剤の不備)
- 作業場と他用途スペースの区画が不明確
- 図面と現地が不一致(後から椅子を増設したなど)
- 理容・美容の区分を誤り、必要な届出が片方しか出ていない
開設後の注意
施設の名称・所在地・構造設備・管理者を変更した場合や、廃止・休止する場合は、その都度の届出が必要です。従業者には定期健康診断(結核・伝染性皮膚疾患等)が求められます。理容と美容を将来追加する予定があるなら、開業時から区画・設備を両基準対応で設計しておくと、後の追加届出がスムーズです。
許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。
申請手順
- 1理容師または美容師免許の確認
- 2施設の構造基準を満たす
- 3保健所に開設届を提出
- 4施設検査
- 5確認書の交付
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- ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
- ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
- ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
- ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
- ●保健所管轄のため、保健所での事前相談が効果的です。管轄の保健所は市区町村のウェブサイトで確認できます。
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