eスポーツ施設営業届出
管轄: 市区町村 / 根拠法令: 各市区町村条例
eスポーツ施設やゲーミングカフェを営業するための届出。大会開催時の賞金に関する景品表示法の確認も必要。
eスポーツ施設営業届出は、比較的スムーズに取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、市区町村での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
この届出の位置づけ
「eスポーツ施設営業届出」は、全国一律の単独許認可として存在するものではありません。eスポーツ施設・ゲーミングカフェの営業に際して、提供する設備やサービスの内容ごとに複数の手続きを組み合わせる必要があり、その一部として自治体への届出が求められるケースを総称したものです。実際に何が必要かは、ドリンク・軽食を出すか、深夜まで営業するか、個室や端末を時間貸しするか、賞金付き大会を開くかで大きく変わります。まず自分の業態を分解して整理することが出発点です。
業態別に必要となる手続き
- 飲食を提供する場合: 食品衛生法に基づく飲食店営業許可が必要です。所管は保健所で、施設完成前の事前相談・施設検査を経て交付されます。ドリンクバーやカップ麺の提供でも該当しうるため、軽食でも確認が必須です。
- 深夜0時以降に酒類を提供する場合: 「深夜における酒類提供飲食店営業」の届出を、営業開始の10日前までに管轄警察署(公安委員会)へ提出します。
- 端末の時間貸し・個室を備える場合: 東京都など一部自治体では「インターネット端末利用営業」に関する条例があり、公安委員会への届出と利用者の本人確認・記録保存が義務づけられます。条例の有無と内容は自治体ごとに異なります。
PC・コンソールを設置して遊ばせるだけの施設は、原則として風営法のゲームセンター(5号営業)には該当しないと解されていますが、メダルゲーム等を併設する場合は風俗営業許可の検討が必要です。
賞金付き大会と景品表示法・賭博罪
eスポーツ施設特有の最重要論点が、大会賞金の扱いです。参加費を原資にして上位者へ賞金を配分する形式は、刑法185条の賭博罪に抵触するおそれがあります。施設側が拠出する賞金であっても、来店・購入を条件とする場合は景品表示法上の「景品類」とみなされ、取引価額に応じた上限規制(総付景品・懸賞景品)を受けます。大会を企画する際は、参加費と賞金原資を切り離す、賞金をスポンサー拠出にする等の設計を事前に詰めておく必要があります。
申請の流れと費用
1. 業態(飲食・深夜酒類・端末貸し・大会の有無)を洗い出す 2. 管轄の保健所・警察署・市区町村窓口に事前相談する 3. 各手続きの書類を準備し、内装工事前に図面段階で相談する
費用は届出単体なら無料〜数千円程度ですが、飲食店営業許可は16,000〜20,000円前後の手数料がかかります。金額は自治体・所管庁により異なるため、窓口で確認してください。
差し戻し・つまずきの典型
- 飲食提供を「ついで」と軽視し、無許可営業になる
- 深夜酒類の届出を開業直前に出して10日前要件に間に合わない
- 賞金設計を詰めずに大会を告知し、賭博・景品規制で開催中止になる
内装着工前に各窓口へ相談しておくことが、最も確実な手戻り防止策です。
費用は平均的な水準です。手続き自体はシンプルなので、自分で申請すればコストを抑えられます。
申請手順
- 1ゲーミングPC、ネットワーク設備等を整備する
- 2営業届出書を作成する
- 3市区町村に届出を提出する
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- ●必要書類のチェックリストを作り、一つずつ確実に準備しましょう。
- ●窓口での手続きは比較的スムーズです。混雑を避けるため、開庁直後の来所がおすすめです。
- ●記入例を事前に確認しておくと、その場で迷わず記入できます。
- ●自治体ごとに手続きや要件が異なります。必ずお住まいの自治体のウェブサイトで最新情報を確認してください。
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