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EC物流・フルフィルメントに必要な許認可

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EC物流・フルフィルメント開業に必要な許認可の全体像

EC物流・フルフィルメントは「他人の荷物を預かって保管する」業務と「その荷物を運ぶ」業務が一体になっている点が、単なる運送業とも自社倉庫運営とも違うところです。このため、保管側と配送側で別々の許認可がかかる前提で準備を進める必要があります。

保管の核になるのが倉庫業登録です。荷主から商品を預かり、料金を取って保管する以上、自社所有の倉庫であっても倉庫業法上の登録が原則必要になります。建物の構造・防火・防水・耐火基準を満たす施設であることが条件で、倉庫管理主任者の選任も求められます。「自社の在庫を置くだけ」なら不要ですが、フルフィルメントは荷主の在庫を預かるため登録対象になると考えてください。

配送をどう担うかで運送系の許認可が分かれます。軽バン・軽トラで自社配送するなら貨物軽自動車運送事業届出(黒ナンバー)で足り、これは比較的簡単です。一方、普通トラックを使い5台以上で有償運送するなら一般貨物自動車運送事業許可が必要で、こちらは営業所・車庫・運行管理者・整備管理者・資金計画などの要件があり審査も数か月かかります。配送を外部委託する場合は運送許可自体は委託先が持っていればよく、自社では不要です。

越境ECで航空輸送を扱うなら、航空貨物代理店登録や国際航空貨物取扱代理店(IATA代理店)認定が関わってきます。国内完結の物流なら不要なので、自社の事業範囲を先に固めてから判断してください。

取得すべき順序と依存関係

順序の起点は事業形態の確定です。法人で受託するなら法人設立登記を先に済ませ、個人で小さく始めるなら個人事業の開業届を税務署へ提出します。倉庫業登録も運送許可も申請者が法人か個人かで書類が変わるため、ここを先に決めるのが鉄則です。

次に倉庫の物件を確定させます。倉庫業登録は施設の図面・構造証明が必須なので、物件契約と並行して登録準備を進めます。配送手段(軽貨物届出か一般貨物許可か)は倉庫が決まった後の営業所・車庫位置に紐づくため、倉庫→運送の順で動くと手戻りが少なくなります。

費用の目安と見落としやすい届出

登録免許税や申請手数料に加え、一般貨物許可は車両・車庫・運転資金の確保が要件で、自己資金要件として相応の額を求められます。倉庫業登録は施設の基準適合のための設備投資が読みにくく、ここが最大の変動要因です。

見落としやすいのが防火管理者です。一定規模以上の倉庫は収容人員に応じて防火管理者の選任と消防への届出が義務付けられ、登録後に指摘されて慌てるケースが多い項目です。倉庫の規模が決まった段階で消防署に事前相談しておくと安全です。

スケジュール感とよくあるつまずき

軽貨物届出中心なら数週間で動き出せますが、倉庫業登録と一般貨物許可を両方取るなら準備から営業開始まで数か月単位で見るのが現実的です。

つまずきの典型は、倉庫業登録が必要だと気づかず先に荷主を獲得してしまうパターンと、配送規模を見誤って軽貨物のまま普通トラックを増車し許可違反になるパターンです。要否は施設規模・車両台数・所管庁により異なるため、不確かな点は登録前に管轄の運輸局・消防署・倉庫業所管庁へ確認してください。

6

必須の許認可

217,000〜218,000円

費用の目安(合計)

2

条件付きの許認可

必須の許認可

むずかしい

倉庫業を営むための登録

管轄: 国土交通省費用: 90,000円期間: 30〜60日

他人の需要に応じ、トラック等で貨物を運送する事業を行うための許可。

管轄: 国土交通省(運輸局)費用: 120,000円期間: 90〜180日

IATA認定の航空貨物代理店の認定

管轄: IATA費用: 無料期間: 60〜120日
かんたん

一定規模以上の建物で営業する場合に必要。収容人員30人以上の飲食店等では選任が義務付けられています。

管轄: 消防署費用: 7,000〜8,000円期間: 1〜2日

航空貨物の取扱い・代理を行うための登録

管轄: 国土交通省費用: 無料期間: 14〜30日

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

条件によって必要になる許認可

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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