ガス溶接作業主任者免許
管轄: 厚生労働省 / 根拠法令: 労働安全衛生法第72条
ガス溶接作業の指揮監督を行うための免許
ガス溶接作業主任者免許は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、厚労省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
どんな作業に必要な免許か
ガス溶接作業主任者免許は、アセチレン溶接装置またはガス集合溶接装置を用いて行う金属の溶接・溶断・加熱の作業を指揮監督するための国家免許です。労働安全衛生法第14条と同法施行令第6条第2号により、これらの装置を使う作業では事業者は必ずこの免許を持つ者の中から「ガス溶接作業主任者」を選任しなければなりません。建設業の鉄骨・配管工事、造船、プラント解体、金属加工工場などで装置を常用する現場が主な対象です。
ここで混同しやすいのが「ガス溶接技能講習」との違いです。技能講習は自分でガス溶接作業を行うための資格(学科+実技、満18歳以上)であり、作業を監督する立場に立つには別途この作業主任者免許が必要です。現場では「溶接できる人=主任者になれる人」ではない点に注意してください。
取得の流れと要件
取得方法は、各都道府県労働局長が実施する免許試験(学科のみ)に合格し、免許を申請するルートが基本です。
- 受験資格に特別な制限はなく、実務経験がなくても誰でも受験できます
- 試験科目はガス溶接等の作業に関する知識、ガス溶接装置に関する知識、関係法令の3科目
- 各科目40%以上かつ合計60%以上で合格
試験は労働局や指定会場で随時または年数回実施されます。合格後、免許証の交付申請を行い、免許証が手元に届いて初めて主任者として選任できます。
費用の内訳
- 受験手数料:6,800円(都道府県の収入証紙で納付するのが一般的)
- 免許証交付手数料:1,500円程度(収入印紙、合格後の申請時に別途必要)
合計でおおむね8,000円台です。受験手数料の納付方法(証紙か銀行振込か)は労働局によって異なるため、受験する局の案内を必ず確認してください。
つまずきやすい点
- 受験申請時の写真規格(サイズ・撮影時期)や本籍記載の住民票の不備による差し戻し
- 合格通知=免許ではない点。交付申請を忘れると選任できない
- 「ガス溶接技能講習修了証」を主任者資格と誤認し、選任要件を満たさないまま作業させてしまう労働安全衛生法違反
更新・変更時の注意
この免許に更新制度はなく、一度交付されれば終身有効です。再交付が必要になるのは、氏名変更、紛失・き損の場合に限られます。氏名が変わったときは書換えを、紛失時は再交付を、いずれも管轄労働局へ申請します。なお有資格者を選任した後は、現場ごとに職務(作業方法の決定、安全装置の点検、保護具の使用状況の監視など)を確実に果たさせることが事業者側の義務となります。
許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。
申請手順
- 1免許試験に合格
- 2免許申請
- 3免許証の交付
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- ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
- ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
- ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
- ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
- ●厚労省管轄のため、保健所での事前相談が効果的です。管轄の保健所は市区町村のウェブサイトで確認できます。
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