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漁業用無線局免許

管轄: 総務省 / 根拠法令: 電波法第4条

ふつう費用・難易度ともに標準的な許認可です

漁船で使用する無線局の開設に必要な免許。安全な漁業活動のための通信手段を確保する。

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漁業用無線局免許は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、総務省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。

まず読む順番

漁業用無線局免許とは何か

漁業用無線局免許は、電波法第4条に基づき、漁船や漁業関連施設に無線設備を開設・運用するために総務大臣(実務上は各総合通信局)から受ける免許です。日本では原則としてすべての無線局が免許を要し、漁船に搭載する国際VHF(船舶共通通信システム)、漁業用MF/HF帯無線電話、DSC(デジタル選択呼出装置)などが対象となります。

漁業の現場では、この免許は「通信のため」というより「操業を継続するための前提条件」です。海上における人命の安全に関する国際条約(SOLAS条約)や船舶安全法により、船の大きさ・航行区域に応じて搭載すべき無線設備が定められており、その設備を法的に運用可能にするのが本免許です。加えて、漁業協同組合の漁業用海岸局を通じた漁況連絡・出漁報告も、免許された無線局同士でなければ行えません。

対象となる事業者・設備

  • 動力漁船(総トン数・航行区域により必要な設備が異なる)
  • 漁協・漁業無線協会が運用する漁業用海岸局
  • 遠洋・沖合漁業を行う船舶(HF帯、インマルサット等を含む)
  • 沿岸小型漁船(国際VHF、簡易無線など)

いわゆる「特定小電力トランシーバー」や免許不要の設備のみを使う場合は免許自体が不要です。まず自船の設備がどの区分に当たるかを確認してください。

取得の必須要件

無線局免許は「設備」と「人」の両方が揃わないと運用できません。

  • 技術基準適合証明・工事設計認証を受けた無線設備であること
  • 設備を操作する無線従事者の資格保有者が乗船していること
  • 国際VHF中心の小型漁船 → 第二級・第三級海上特殊無線技士など
  • MF/HF帯やDSCを扱う船 → 第一級海上特殊無線技士、第二級・第三級海上無線通信士など
  • 船舶所有者(または使用者)が申請者となること
  • 外国籍法人が過半を占める場合など、電波法第5条の欠格事由に該当しないこと

必要な資格の級は搭載設備の周波数帯・空中線電力・国際航海の有無で決まります。船が先か資格が先かで迷ったら、設備仕様を確定させてから資格を選ぶのが順序として正しい方法です。

申請の流れ

1. 搭載する無線設備と運用形態を決める(漁協・無線機販売店と調整) 2. 無線局免許申請書・無線局事項書・工事設計書を作成 3. 管轄の総合通信局(沖縄は沖縄総合通信事務所)へ提出 4. 予備免許の付与 → 設備の設置工事 5. 落成届の提出、検査(技適設備で簡易な手続が使える場合は検査省略) 6. 免許状の交付 → 運用開始

技術基準適合証明を受けた設備であれば、簡易な免許手続により検査を省略できるケースが多く、これが期間と費用を大きく左右します。

費用の内訳

申請時にかかるのは電波法関係手数料令に基づく申請手数料で、設備の規模・手続区分により3,000〜8,000円程度が目安です。ただし総額はこれだけでは終わりません。

  • 申請手数料(数千円)
  • 電波利用料(免許後、毎年発生。局種・周波数により異なる)
  • 無線設備本体・設置工事費(無線機の種類により数万円〜数百万円)
  • 無線従事者資格の取得費用(養成課程講習・試験)
  • 行政書士等に依頼する場合の報酬

予算を組む際は、手数料ではなく設備費と資格取得費が支配的である点を押さえてください。

よくある差し戻し・不備の理由

  • 工事設計書の記載が実際の設備の型式・空中線電力と一致していない
  • 技適番号・工事設計認証番号の記載漏れや誤記
  • 搭載設備に対して乗組員の無線従事者資格の級が不足している
  • 船舶の登録事項(船名・船舶番号・総トン数)と申請書の記載の不一致
  • 漁業許可・船舶検査証書との整合が取れていない

いずれも「書類間の不一致」が原因です。船舶国籍証書、船舶検査証書、漁業許可証を手元に揃えてから記入すると防げます。

関連する許認可

無線局免許は単独では完結しません。漁業を営むには、都道府県知事または農林水産大臣の漁業許可(大臣許可漁業・知事許可漁業)、漁業権に基づく漁業行使権、船舶安全法に基づく船舶検査証書が併存して必要です。無線設備の搭載義務自体が船舶検査で確認されるため、船舶検査と無線局免許は実質的に連動して進みます。

更新・変更時の注意

無線局免許の有効期間は原則5年で、再免許申請は満了前の一定期間内(船舶局は通常、満了3か月前から1か月前まで)に行う必要があります。期間を過ぎると免許は失効し、新規申請からやり直しとなるため、免許状の有効期限は船内と事務所の両方で管理してください。

また、無線機の交換、空中線電力の変更、船名・船舶所有者の変更があった場合は変更申請または届出が必要です。設備を入れ替えたのに手続をしていない状態は無免許運用と評価されるおそれがあります。中古漁船を購入した際の名義変更漏れは特に多いため、譲渡時には免許の承継手続を必ずセットで行ってください。

具体的な必要書類・手数料額・審査期間は管轄の総合通信局により運用が異なる場合があります。着手前に管轄局または地元の漁業無線協会に確認することをおすすめします。

3,000〜8,000円

申請費用

14〜30日

取得期間

5年

更新周期

許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。

漁業用無線局免許:自分で調べる vs 準備サポートを使う
自分で調べる準備サポート
費用3,000円〜8,000円(申請実費のみ)52,800円〜57,800円
所要時間14〜30日(審査期間)3営業日で資料お届け(調べる手間を省略)
必要書類の洗い出し自分で調べるチェックリストで提供
申請要件の確認自分で法令を確認根拠法令つきで整理
書類の作成・提出自分で行う自分で行う
向いている方調べる時間に余裕がある方調べる手間を省きたい方

申請手順

  1. 1無線局免許申請書の作成
  2. 2無線設備の仕様確認
  3. 3総務大臣への申請
  4. 4技術基準適合証明の取得
  5. 5免許状の交付
この許認可の申請準備サポートを申し込む
申請実費(税金・手数料)3,000円〜8,000円

※ ご自身で申請される際に行政機関へ支払う費用です

サポート料金49,800円(税込)
合計目安52,800円〜57,800円
必要書類チェックリスト申請要件・提出窓口の整理お届け前なら全額返金

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取得のポイント

  • ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
  • ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
  • ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
  • ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。

次にやるべきこと

必要書類

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無線局免許申請書

漁業用無線局の免許申請書

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無線設備の仕様書

搭載する無線設備の技術仕様書

✅

漁船登録票の写し

無線局を設置する漁船の登録情報

よくある質問

この許認可が必要な業種

関連する許認可

漁業用無線局免許と一緒に必要になることが多い許認可です。

個人事業の開業届

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

法人設立登記

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

漁業許可

特定の漁業を営むための許可

船舶局無線免許

船舶に無線局を開設するための免許

海技免状

船舶の航海士・機関士等として業務を行うための免状

小型船舶操縦免許

小型船舶を操縦するための免許

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