オンライン広告代理店登録
管轄: 経済産業省 / 根拠法令: 不当景品類及び不当表示防止法・特定商取引法
インターネット広告の代理販売を行う事業者の登録。プログラマティック広告やSNS広告代理が対象。
オンライン広告代理店登録は、比較的スムーズに取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、経産省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
この登録の位置づけ
「オンライン広告代理店登録」という名称の単独の許認可制度は、現時点で日本に存在しません。広告代理業そのものは、原則として開業に行政庁への登録・免許を必要としない自由業です。インターネット広告(リスティング、プログラマティック広告、SNS広告の運用代行・媒体枠の再販)を業として行う場合も、業の開始そのものに事前登録は求められません。
そのため、ここで実際に確認すべきは「登録が要るか」ではなく、取り扱う広告内容・契約形態によって遵守すべき法規制と、必要に応じた届出の有無です。費用目安が0〜50,000円と幅広いのも、登録費用ではなく後述する付随手続きや法人設立費用を含むためです。
規制の対象になりやすいポイント
- 景品表示法: 代理店が制作・入稿する広告表現に優良誤認・有利誤認があれば、広告主だけでなく表示作成に関与した事業者も措置命令・課徴金の対象になり得ます。「No.1」「効果保証」「最安」等の表現は根拠資料の保管が必須です。
- 特定商取引法: 広告主の商材が通信販売・連鎖販売等にあたる場合、ランディングページや広告に必要表記(事業者名・返品特約等)が漏れていると、媒体審査落ち・行政指導につながります。
- ステマ規制(2023年10月施行の景表法告示): 広告であることを隠した投稿・インフルエンサー施策は不当表示。「PR」「広告」明示の運用ルールを社内で持つ必要があります。
実務上の手続きの流れ
1. 法人または個人事業の開業手続き(法人なら設立登記、個人なら開業届)。広告代理業に固有の業登録はこの段階で発生しません。 2. 取扱媒体(Google・Meta・各DSP・アフィリエイトASP)ごとの代理店アカウント審査・パートナー契約。これが実質的な「参入審査」であり、各媒体の規約・与信が条件になります。 3. 広告主との取引基本契約、表示物のチェック体制(景表法・特商法のリーガルチェックフロー)の整備。
つまずきやすい点・付随する論点
- 媒体の代理店審査では、自社サイトの実態・取扱予定商材・反社チェック等で差し戻されることがあります。実体のないペーパー会社は通りにくいです。
- アフィリエイト送客や成果報酬型を扱う場合、ASPによっては与信・前払いの条件が課されます。
- 広告主が貸金・投資・健康食品・美容医療等の場合、それぞれ業法(貸金業法・薬機法・医療広告ガイドライン等)の上乗せ規制がかかり、表現可否の判断が代理店側にも求められます。
- 一定規模で個人情報・Cookie等を扱うため、個人情報保護法に基づくプライバシーポリシー整備が事実上必須です。
次に確認すべきこと
許認可の取得よりも、(1)出稿予定媒体の代理店審査要件、(2)取扱商材に紐づく業法(薬機法・金商法等)の有無、(3)景表法・ステマ規制に対応した社内チェック体制、の3点を先に固めるのが実務的です。商材が特定業種に偏る場合は、該当業法の専門家への確認を推奨します。
費用は平均的な水準です。手続き自体はシンプルなので、自分で申請すればコストを抑えられます。
申請手順
- 1景品表示法・特商法の遵守事項確認
- 2広告代理店登録申請書の提出
- 3業界団体による審査
- 4登録証の交付
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無料で相談する →取得のポイント
- ●必要書類のチェックリストを作り、一つずつ確実に準備しましょう。
- ●窓口での手続きは比較的スムーズです。混雑を避けるため、開庁直後の来所がおすすめです。
- ●記入例を事前に確認しておくと、その場で迷わず記入できます。
- ●経産省管轄の許認可は、経済産業局の窓口で手続きするケースがあります。オンライン申請が利用可能か確認してみましょう。
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