RPAサービス提供事業届出
管轄: 経済産業省 / 根拠法令: 情報処理促進法
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを提供する事業者の届出。業務自動化サービスが対象。
RPAサービス提供事業届出は、比較的スムーズに取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、経産省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
RPAサービス提供事業届出とは何か
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、定型的なPC操作を自動化するソフトウェアです。この「RPAサービス提供事業届出」は、RPAツールの開発・販売・SaaS提供・導入支援を行う事業者を対象とする位置づけですが、まず正確に理解すべき重要な前提があります。
RPAサービスの提供そのものを直接の対象とした、国の専用の許認可・登録制度は現時点で確立されていません。RPAツールの提供は本質的に「ソフトウェアの開発・提供」であり、ソフトウェア業・情報サービス業として原則的に許可なく開業できます。所管・根拠法として情報処理促進法(情報処理の促進に関する法律)が挙げられるのは、同法が情報処理サービスの健全な発展や安全性確保の枠組みを定めているためであり、RPA事業者だけに義務付けられた届出が法定されているわけではありません。
したがって、本ページの「届出」は、法令上の必須手続きというより、関連する任意制度・登録や、付随的に必要となる手続きの総称として捉えるのが実態に近いです。
対象になりやすい事業者・業態
- 自社開発のRPAツールをライセンス販売・SaaS提供する事業者
- 海外製RPA(UiPath、Automation Anywhere、Power Automate等)の代理店・導入支援を行う事業者
- 顧客の業務を分析し、シナリオ(ロボット)を受託開発する事業者
実務上「届出・登録」が関わる場面
RPA事業に専用の必須届出はない一方、事業の中身によって次の手続きが現実的に関わります。
- 法人設立・開業届:法人なら設立登記、個人事業なら税務署への開業届。RPA事業に固有ではありませんが必須です。
- 情報処理促進法に基づく任意制度:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の活用や、クラウド提供時のISMAP登録などが「任意の信頼性担保」として選択肢になります。義務ではありません。
- 個人情報の取り扱い:顧客データや業務ログを扱う場合、個人情報保護法上の安全管理措置が求められます。
費用の目安が0〜30,000円と幅があるのは、開業届のみなら実費ゼロ、法人設立や任意制度の申請を伴えば登記・申請費用が発生するためです。RPA固有の「届出手数料」という確立した金額は存在しません。
つまずきやすい点・確認すべきこと
- 「届出が必須」と誤認して不要な手続きを探し続ける:まず自社の提供形態(ツール販売か、受託開発か、SaaSか)を切り分けてください。
- データ越境・クラウド利用:海外サーバーで顧客データを処理する場合、契約・セキュリティ要件が論点になります。
- 業界特化型RPA:金融機関や医療機関向けに提供する場合、提供先業界の規制(金融・医療の情報管理基準)が間接的に及びます。
関連・付随する手続き
- ソフトウェア受託開発を伴う場合の契約管理(請負・準委任の区別)
- 顧客先に常駐・派遣する形態をとるなら労働者派遣事業の許可
- セキュリティ認証(ISMS/ISO27001、プライバシーマーク)による信頼性向上
次に取るべきアクション
最初の一歩は、専用届出を探すことではなく、自社の提供形態を明確にし、法人設立・開業届と個人情報・セキュリティ体制の整備に着手することです。提供先の業界規制や任意制度(ISMAP、各種認証)の要否は事業内容により大きく異なるため、不明確な点は所管省庁の窓口や専門家へ個別に確認することをおすすめします。
費用は平均的な水準です。手続き自体はシンプルなので、自分で申請すればコストを抑えられます。
申請手順
- 1RPAサービスの内容整理
- 2サービス概要を記載した届出書作成
- 3経済産業省への届出書提出
- 4届出受理通知の受領
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- ●必要書類のチェックリストを作り、一つずつ確実に準備しましょう。
- ●窓口での手続きは比較的スムーズです。混雑を避けるため、開庁直後の来所がおすすめです。
- ●記入例を事前に確認しておくと、その場で迷わず記入できます。
- ●経産省管轄の許認可は、経済産業局の窓口で手続きするケースがあります。オンライン申請が利用可能か確認してみましょう。
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