狩猟免許
管轄: 環境省 / 根拠法令: 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律第39条
野生鳥獣を捕獲するための免許。網猟、わな猟、第一種銃猟、第二種銃猟の4種類。
狩猟免許は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、環境省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、3年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。
何のための免許か
狩猟免許は、野生鳥獣を狩猟(捕獲・殺傷)するために必要な免許です。鳥獣保護管理法第39条に基づき、農作物被害や生態系への影響をもたらすイノシシ・シカなどを適正に捕獲する担い手を確保する一方で、乱獲や事故を防ぐために設けられています。所管は環境省ですが、実際の試験・交付は事業者が居住する都道府県知事が行います。
免許は捕獲方法ごとに4種類に分かれます。
- 網猟免許:むそう網・はり網・つき網・なげ網
- わな猟免許:くくりわな・はこわな・はこおとし・囲いわな
- 第一種銃猟免許:装薬銃(散弾銃・ライフル)および空気銃
- 第二種銃猟免許:空気銃のみ
農業被害対策でわなを使いたいなら「わな猟免許」、銃を使いたいなら「第一種銃猟免許」というように、目的に応じて受験する種類を選びます。複数を同日に受験することも可能です。
取得の要件
受験資格として年齢制限があり、網猟・わな猟は18歳以上、第一種・第二種銃猟は20歳以上です。加えて、統合失調症等の精神疾患や麻薬・覚醒剤中毒などの欠格事由に該当しないことが求められます。
試験は次の3つで構成されます。
- 知識試験:法令・鳥獣の判別・猟具の知識などの筆記(三択)
- 適性試験:視力・聴力・運動能力
- 技能試験:猟具の扱いや鳥獣の図画判別など、種類ごとの実技
申請の流れと費用
1. 居住地の都道府県(多くは年数回実施)の試験案内を確認し、申請書・医師の診断書・写真等を添えて申請 2. 都道府県・猟友会が開催する事前講習を受講(任意だが合格率が大きく上がる) 3. 試験当日に知識・適性・技能を受験 4. 合格後、狩猟免状が交付される
申請手数料は1種類あたり5,200円です(既に他の種類の免許を持っている場合は3,900円に減額される自治体が多い)。これとは別に、事前講習のテキスト代・受講料がかかります。
免許だけでは狩猟できない点に注意
狩猟免許の取得は「狩猟をしてよい資格」を得たに過ぎません。実際に猟を行うには、毎年、狩猟する都道府県ごとに「狩猟者登録」を行い、狩猟者登録税・狩猟税を納める必要があります。
さらに銃猟の場合は、狩猟免許とは別に公安委員会(警察)の「銃砲所持許可」が必須です。所持許可は別制度で、初心者講習・技能講習・身辺調査を経るため取得に数か月を要します。銃で狩猟を始めたい場合は、狩猟免許と所持許可の両方を並行して計画してください。
よくあるつまずき
- 適性試験の視力・聴力基準を満たさず不合格となる(事前に基準を確認)
- 技能試験で猟具の操作手順を誤る(事前講習でカバー可能)
- 免許は取得したが狩猟者登録を忘れ、無登録での捕獲は違法となる
更新
狩猟免許の有効期間は3年で、満了日は交付年にかかわらず一律で9月30日です。更新には、適性試験の合格と都道府県が指定する更新講習の受講が必要で、知識・技能試験は免除されます。更新を怠ると失効し、再取得には初回同様の試験を受け直すことになるため、満了年の夏までに各都道府県の更新案内を必ず確認してください。
許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。
申請手順
- 1狩猟免許申請書の作成
- 2医師の診断書取得
- 3狩猟免許試験の受験
- 4合格通知
- 5免許証の交付
狩猟免許の取得でお困りですか?
無料で相談する →取得のポイント
- ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
- ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
- ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
- ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
次にやるべきこと
必要書類
よくある質問
この許認可が必要な業種
関連する許認可
狩猟免許と一緒に必要になることが多い許認可です。
詳しく知る
📅 この許認可の更新期限を管理する
カレンダーで一元管理 · メール通知 · 書類チェックリスト