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SNS運用代行に必要な許認可

企業のSNSアカウント運用代行

許認可の全体像 — SNS運用代行は原則「許可不要」

SNS運用代行は、特定の業法に基づく許可・免許・登録を必要としない事業です。飲食業や建設業のように「これがなければ営業できない」という許認可は存在しません。したがって開業のハードルは制度面では低く、必要なのは「事業開始の届出」と「メール配信を行う場合の法令遵守」が中心になります。

ただし「許認可不要」と「何も手続きがいらない」は別物です。税務上の届出と、SNS運用に付随しがちなメール・DM配信の規制対応は必ず確認しておく必要があります。

取得すべき順序

1. 個人事業として始めるなら、事業開始から1か月以内に税務署へ「個人事業の開業届」を提出します。屋号付き口座の開設や経費計上の前提になるため、最初に済ませます。同時に「青色申告承認申請書」を出しておくと、最大65万円の控除が受けられます(提出期限は原則開業から2か月以内)。

2. 法人形態で受託する場合は「法人設立登記」が先に必要です。クライアントが企業の場合、与信や契約の都合で法人を求められるケースが多く、その場合は登記完了後に法人としての開業届を税務署へ提出します。個人で始めて後から法人化(法人成り)する流れも一般的です。

3. メールマガジンやDMでの一斉送信を運用メニューに含めるなら、特定電子メール法への対応が必須です。DBでは「特定電子メール送信届出」として登録されていますが、実務上は役所への登録というより、同法のオプトイン規制(受信者の事前同意取得、送信者表示義務、配信停止導線の設置)を満たす運用体制の整備を指します。広告・宣伝メールを代行する以上、ここは避けて通れません。

費用の目安

  • 個人事業の開業届: 無料(0円)
  • 法人設立登記: 合同会社で約6〜10万円、株式会社で約20〜25万円(登録免許税・定款認証等を含む)
  • メール配信ツール・スケジューラー等の月額ツール費: 数千〜数万円

初期費用そのものは小さく、PC・通信環境・各種SaaS利用料が実質的な開業コストになります。

見落としやすい論点

許認可ではありませんが、SNS運用代行で最もトラブルになりやすいのが「広告表現と権利処理」です。

  • ステルスマーケティング規制(景品表示法): 2023年10月から、広告であることを隠した投稿は違反対象。代行投稿でも「PR表記」を徹底します。
  • 著作権・肖像権: 投稿に使う画像・音楽・他者の写真の権利処理。クライアント素材の利用範囲も契約で明確にします。
  • 薬機法・健康増進法: 美容・健康・食品系クライアントを担当する場合、表現規制が厳しく、知らずに書くと違反になります。

これらは「許可」ではなく日々の運用で守るべきルールですが、見落とすと損害賠償や行政指導につながります。

スケジュール感

個人事業なら、開業届の提出と業務環境の準備で1〜2週間あれば実務を開始できます。法人設立を伴う場合は、定款作成から登記完了まで2〜4週間が目安です。許認可待ちで開業が止まることはないため、むしろ契約書・業務範囲・権利処理ルールの整備に時間を割くのが現実的です。

よくあるつまずき

  • 開業届を出さず確定申告期に慌てる。最初に出せば青色申告のメリットも得られます。
  • 「許可不要だから何もしなくていい」と誤解し、ステマ規制や特定電子メール法の対応を怠る。
  • 業務範囲を口頭で決め、炎上対応や投稿削除の責任所在で揉める。契約書で「どこまで代行し、最終承認は誰か」を明記しておくことがリスク回避の要です。

2

必須の許認可

0〜10,000円

費用の目安(合計)

1

条件付きの許認可

必須の許認可

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

個人事業の場合

広告・宣伝目的の電子メールを送信する事業者の届出。メールマーケティング事業者に必要。

管轄: 総務省費用: 0〜10,000円期間: 7〜14日

条件によって必要になる許認可

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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