再生可能エネルギー発電事業認定(FIT/FIP)
管轄: 経済産業省 / 根拠法令: 再生可能エネルギー特措法第9条
再生可能エネルギー発電設備のFIT/FIP認定
再生可能エネルギー発電事業認定(FIT/FIP)は、取得までに十分な準備と専門知識が求められる許認可です。申請費用は無料のため、費用面のハードルは低いといえます。経産省の審査には時間がかかるため、事業開始の2〜3か月前には申請準備を始めることをおすすめします。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
何のための認定か
再生可能エネルギー特措法第9条に基づく「事業計画認定」は、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスの発電設備で発電した電気を、FIT(固定価格買取)またはFIP(市場連動のプレミアム交付)の対象とするための認定です。認定を受けて初めて、買取・交付金の権利が発生します。設備を設置しただけでは制度の対象にならず、認定が事業採算の前提になります。
対象は発電事業を行う法人・個人で、規模は住宅用の小規模から大規模事業用まで幅広く含まれます。10kW以上の太陽光等ではFIPを選択でき、市場価格に連動した収益設計が求められます。
取得の必須要件
認定申請の最大の関門は、申請前に整えておくべき前提条件です。
- 電力会社との**接続契約(系統連系の同意)**。これがないと申請自体が受理されません
- 設備設置場所の**土地・屋根の確保**を示す書類(登記、賃貸借契約等)
- 設備が建築基準法・電気事業法・農地法・森林法等の**関係法令に適合**する見込みであること
- 一定規模以上では、周辺地域への**事前周知(説明会の開催等)**の実施
申請の流れ
資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー電子申請」システムからオンラインで行います。接続同意を得る → 必要書類を揃える → 事業計画を入力・申請 → 審査 → 認定通知、という順序です。認定後、運転開始期限内に発電を開始しないと、調達期間の短縮や認定失効の対象になります。
費用
認定申請自体の手数料は無料です。ただし実務上は、系統連系工事の負担金、設備費用、土地取得・造成費、各種許認可の手続費用、行政書士等への委託費が発生します。これらは規模・立地・電力会社により大きく異なります。
よくある不認定・差し戻し
- 接続同意を証する書類の不備・未取得
- 説明会等の周知措置を怠った(2023年の制度改正で義務化された規模がある)
- 太陽光発電設備の**廃棄費用の外部積立**に関する計画の不備
- 関係法令の許可(農地転用、開発許可等)が未了
関連・付随する手続き
立地により農地転用許可(農地法)、林地開発許可(森林法)、開発許可(都市計画法)が並行して必要になります。電気事業法上の保安規程届出・主任技術者選任が求められる規模もあります。これらは認定とは別の所管・手続きであり、早期着手が重要です。
変更時の注意
設備の出力・設置場所・事業者などを変えると、**変更認定**(審査あり)または**変更届出**が必要です。区分を誤ると無認定運転とみなされる恐れがあります。買取・交付金単価は申請時点の区分で決まるため、変更が単価に影響しないか事前確認してください。
申請手数料自体は無料ですが、書類準備が複雑なため、行政書士への依頼費用を考慮に入れておくと安心です。
申請手順
- 1経済産業大臣に申請
- 2設備要件の確認
- 3接続契約の締結確認
- 4認定の交付
再生可能エネルギー発電事業認定(FIT/FIP)の取得でお困りですか?
無料で相談する →取得のポイント
- ●行政書士などの専門家への依頼を積極的に検討しましょう。初回は特に専門家のサポートが有効です。
- ●事前相談は必須です。申請窓口で個別の要件や注意点を確認してから書類作成に入りましょう。
- ●書類の種類が多いため、準備に1〜2か月は見込んでおくと安心です。
- ●補正指示(書類の修正依頼)が入ることを想定し、担当者との連絡手段を確保しておきましょう。
- ●類似の許認可を取得した事業者に体験談を聞くと、具体的な注意点がわかります。
- ●経産省管轄の許認可は、経済産業局の窓口で手続きするケースがあります。オンライン申請が利用可能か確認してみましょう。
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