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IT人材派遣特化届出

管轄: 厚生労働省 / 根拠法令: 労働者派遣法

ふつう費用が高く、書類準備にも注意が必要な許認可です

ITエンジニアを専門に派遣する事業者の届出。一般派遣業許可に加えてIT分野固有の要件への対応が必要。

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IT人材派遣特化届出は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用が高額になるケースがあるため、事前の資金計画が重要です。厚労省の審査には時間がかかるため、事業開始の2〜3か月前には申請準備を始めることをおすすめします。なお、3年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。

IT人材派遣特化届出とは

ITエンジニア(システム開発・インフラ構築・保守運用など)を客先に派遣する事業を行うための許可です。重要な前提として、2015年の労働者派遣法改正で「特定労働者派遣事業の届出制」は廃止され、現在はIT人材に特化する場合でもすべて**労働者派遣事業の「許可」**が必要です。「届出だけで始められる」という認識は古い情報なので注意してください。

IT業界では客先常駐型のSES(準委任契約)と派遣の線引きが曖昧になりがちで、指揮命令が発注者側にあるのに請負・準委任を装うと「偽装請負」として是正指導・許可取消の対象になります。実態が派遣なら派遣許可を取得しておく、というのがこの許可を検討する典型的な動機です。

取得の主な要件

  • **基準資産額**:資産総額-負債総額が2,000万円以上(事業所数×2,000万円)
  • **現預金**:1,500万円以上(事業所数×1,500万円)
  • **事業所**:おおむね20㎡以上、風俗営業店舗等と同一でないこと
  • **派遣元責任者**:3年以上の雇用管理経験+派遣元責任者講習の受講(受講証明は3年以内)
  • **キャリア形成支援制度**:教育訓練計画の整備が必須。IT派遣では資格取得支援や技術研修をこの計画に具体的に落とし込むことが求められます

IT特化だからといって特別な技術資格は不要ですが、資産要件が実務上の最大の壁です。

申請の流れと費用

1. 定款の事業目的に「労働者派遣事業」を追加(記載がなければ変更登記) 2. 派遣元責任者講習を受講 3. 必要書類(登記簿・決算書・事業所の賃貸借契約書・キャリア形成支援制度の概要書など)を準備 4. 管轄の都道府県労働局へ申請、書類審査+実地調査 5. 労働政策審議会の意見を経て許可(標準処理期間は2〜3か月程度)

費用の内訳:

  • **登録免許税**:9万円
  • **収入印紙**:12万円(2事業所目以降は1事業所ごと+5.5万円)
  • 派遣元責任者講習:1万円前後
  • 行政書士に依頼する場合の報酬:10万〜30万円程度

合計でおおむね10万〜50万円が目安です(社労士・行政書士報酬の有無で幅が出ます)。

よくある差し戻し・不許可理由

  • 資産要件・現預金要件を直近決算で満たせていない(最頻出。増資や月次決算での立て直しが必要)
  • キャリア形成支援制度が「ひな形のまま」で、ITエンジニアの育成実態と紐づいていない
  • 派遣元責任者の雇用管理経験が証明できない、講習が期限切れ
  • 事業所要件(面積・独立性・個人情報管理体制)の不備

更新・運用上の注意

  • 許可の有効期間は新規3年、以降は5年ごとの更新(更新時も収入印紙5.5万円等が発生)
  • **二重派遣の禁止**:派遣されたエンジニアをさらに別社へ派遣する商流は違法。多重下請けが常態化したIT業界では特に問題になりやすいので、契約形態を都度確認してください
  • 毎年度の「事業報告書」「労働者派遣事業報告書」の提出義務、マージン率の公開義務があります
  • 事業所の新設・移転、派遣元責任者の変更は変更届が必要

最初の一歩としては、直近決算書で資産・現預金要件を満たすかの確認と、派遣元責任者となる人材の経験・講習受講状況の棚卸しから始めるのが現実的です。

100,000〜500,000円

申請費用

30〜60日

取得期間

3年

更新周期

申請費用が高額なため、事業計画に組み込んだ上で余裕を持った資金準備をおすすめします。

IT人材派遣特化届出:自分で申請 vs プロに依頼
自分で申請プロに依頼おすすめ
費用100,000円〜500,000円(申請実費のみ)149,800円〜549,800円
所要時間30〜60日(自分の時間)最短21日(お任せ)
書類作成自分で全て準備行政書士が作成
申請手続き窓口に直接出向く代行提出
不備リスク自己責任プロがチェック
おすすめ時間に余裕がある方確実・迅速に取得したい方

申請手順

  1. 1労働者派遣事業許可の要件確認
  2. 2IT人材派遣の事業計画を記載した届出書作成
  3. 3労働局への届出書提出
  4. 4届出受理通知の受領
この許認可の申請代行を依頼する
申請実費(税金・手数料)100,000円〜500,000円

※ 行政機関に支払う費用です

代行手数料49,800円(税込)
合計目安149,800円〜549,800円
行政書士が対応書類作成から提出まで不許可の場合は全額返金

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取得のポイント

  • 申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
  • 書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
  • 過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
  • 余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
  • 厚労省管轄のため、保健所での事前相談が効果的です。管轄の保健所は市区町村のウェブサイトで確認できます。

次にやるべきこと

必要書類

届出書

IT人材派遣の届出書。

事業計画書

IT人材派遣の事業計画書。

派遣元責任者証明書

派遣元責任者の選任証明書。

よくある質問

この許認可が必要な業種

関連する許認可

IT人材派遣特化届出と一緒に必要になることが多い許認可です。

個人事業の開業届

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

法人設立登記

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

労働者派遣事業許可

労働者派遣事業を営むための許可

有料職業紹介事業許可

有料で職業紹介を行うための許可

詳しく知る

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