旅行業登録
管轄: 国土交通省(観光庁)/ 都道府県 / 根拠法令: 旅行業法第3条
旅行の企画・手配・販売を業として行うための登録。種別により取り扱える業務範囲が異なります。
旅行業登録は、取得までに十分な準備と専門知識が求められる許認可です。申請費用が高額になるケースがあるため、事前の資金計画が重要です。国交省の審査には時間がかかるため、事業開始の2〜3か月前には申請準備を始めることをおすすめします。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。
何のための登録か
旅行業登録は、旅行の企画・手配・販売を「報酬を得て」業として行う場合に必須の登録です。航空券やホテルを仕入れて旅行商品として売る、ツアーを募集する、出張手配を代行するといった行為が対象になります。自社の社員旅行を社内で完結させる場合や、単なる送迎・ガイドのみは対象外ですが、宿泊や交通の手配を伴うと登録が必要になる点に注意してください。
登録種別と所管
旅行業法では取り扱える業務範囲によって種別が分かれ、所管が異なります。
- 第1種:海外・国内の募集型企画旅行を含むすべて。観光庁長官(国土交通大臣)登録
- 第2種:国内の募集型企画旅行+すべての手配旅行。都道府県知事登録
- 第3種:原則として隣接市町村等に限定した募集型企画旅行+手配旅行。都道府県知事登録
- 地域限定旅行業:実施区域を限定した企画・手配。都道府県知事登録
自社が「海外ツアーを募集するのか」「国内手配が中心か」で必要な種別が決まります。種別を誤ると差し戻しの原因になります。
取得の必須要件
- 旅行業務取扱管理者の選任:営業所ごとに1名以上必須。国家試験(総合/国内/地域限定)の合格者が必要です。無資格では登録できません
- 基準資産額:種別ごとに必要な財産的基礎が定められています(第1種3,000万円、第2種700万円、第3種300万円、地域限定100万円が目安)。直近の貸借対照表で判定されます
- 営業保証金の供託:登録後、種別に応じた額を供託所に供託します。旅行業協会(JATA・ANTA)に加入すると弁済業務保証金分担金(営業保証金の5分の1)で済むため、資金負担を抑えられます
申請の流れと費用
1. 種別の確定と取扱管理者の確保 2. 基準資産の確認・申請書類の準備(定款、登記事項証明書、財産証明、事業計画など) 3. 観光庁または都道府県へ申請 4. 登録通知後に営業保証金を供託(または協会加入手続き)→ 営業開始
費用の目安15,000〜90,000円は主に登録免許税・手数料です。第1種は登録免許税90,000円、第2種・第3種・地域限定は都道府県の登録手数料(9,000円前後、自治体により異なる)が目安で、これとは別に営業保証金または分担金が必要です。
よくある不許可・差し戻し理由
- 基準資産額の不足(純資産が要件に届かない)
- 旅行業務取扱管理者の未選任、または資格種別が業務範囲に合っていない
- 欠格事由(登録取消後5年未経過、暴力団排除条項抵触など)
- 営業保証金未供託のまま営業を開始
- 事務所の実体不備、書類の記載不整合
関連・付随する手続き
- 旅行サービス手配業(ランドオペレーター)登録:手配のみを請け負う場合は別途必要
- 旅行業者代理業:他社の旅行商品を販売する場合の区分
- 営業所を増設・移転する際は変更登録が必要
更新・変更時の注意
登録の有効期間は5年です。期間満了前に更新登録を行わないと失効します。取扱管理者の退職・交代、商号や所在地、役員の変更があった場合は速やかに変更届が必要で、特に取扱管理者が不在になると営業を続けられません。まずは取り扱う旅行の範囲を確定し、必要な種別と取扱管理者の確保から着手してください。
高額な申請費用と複雑な手続きが伴います。書類不備による再申請を避けるため、専門家のサポートを受けることを強く推奨します。
申請手順
- 1旅行業務取扱管理者の資格取得
- 2営業保証金の準備(種別により異なる)
- 3都道府県知事に登録申請
- 4審査・登録
旅行業登録の取得でお困りですか?
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- ●行政書士などの専門家への依頼を積極的に検討しましょう。初回は特に専門家のサポートが有効です。
- ●事前相談は必須です。申請窓口で個別の要件や注意点を確認してから書類作成に入りましょう。
- ●書類の種類が多いため、準備に1〜2か月は見込んでおくと安心です。
- ●補正指示(書類の修正依頼)が入ることを想定し、担当者との連絡手段を確保しておきましょう。
- ●類似の許認可を取得した事業者に体験談を聞くと、具体的な注意点がわかります。
- ●国交省管轄の許認可は、地方整備局が窓口になるケースが多いです。管轄エリアを事前に確認しましょう。
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