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司法書士事務所の開業ガイド

必要な許認可・費用・手続きの流れを徹底解説

最終更新: 2026-04-11

5

必須の許認可

850,000〜2,520,000円

費用の目安(合計)

最大120日

想定期間

むずかしい

最大難易度

司法書士事務所とは

司法書士事務所の開業には、業務内容に応じた資格登録や届出が必要です。専門知識を活かした事業であるため、資格要件の確認が最初のステップです。

登記・法務の代行

司法書士事務所を開業するには、合計10件の許認可が関係します(必須: 5件、条件付き: 5件)。 このガイドでは、それぞれの許認可について費用・期間・必要書類を詳しく解説し、 開業までの具体的なステップをご案内します。

開業までのリアルなタイムライン

全ての許認可取得に4ヶ月程度。並行して進められる手続きもあるため、効率的なスケジュールを組みましょう。

税務署管轄

個人事業の開業届約1日
約1日

法務省管轄

司法書士登録14〜30日
14〜30日
成年後見人候補者登録(法人後見)30〜60日
30〜60日
電子公告調査機関登録60〜120日
60〜120日

日本弁護士連合会管轄

弁護士登録14〜30日
14〜30日

※ 異なる管轄の許認可は並行して申請できる場合があります。同じ管轄の許認可は順番に申請が必要な場合があります。

司法書士事務所の開業までのステップ

1

事業計画の策定

司法書士事務所の事業計画を策定します。事業内容・ターゲット・収支計画を明確にし、必要な許認可を洗い出しましょう。

2

資金調達・物件確保

開業資金を調達し、営業拠点となる物件を確保します。許認可によっては施設基準があるため、物件選定時に要件を確認しましょう。

3

許認可の申請・取得

必要な許認可を一つずつ申請していきます。申請順序にも注意が必要です。先に取得が必要な許認可がある場合があります。

4

届出・登録手続き

税務署への開業届、社会保険の届出、各種届出を行います。法人設立の場合は登記も必要です。

5

開業・営業開始

全ての許認可を取得し、届出が完了したら営業を開始できます。許認可の更新時期を管理し、期限切れに注意しましょう。

司法書士事務所に必要な許認可一覧

必須の許認可(5件)

必須かんたん

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄税務署
費用無料
期間約1日
更新更新不要

個人事業の場合

申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 開業届出書(様式)を国税庁サイトからダウンロード
  2. 必要事項を記入
  3. 管轄の税務署に提出(郵送可)
  4. 受付印を押された控えを受け取る
必要書類(2件)
  • 個人事業の開業・廃業等届出書- 国税庁サイトからダウンロード可能
  • 本人確認書類- マイナンバーカード又は通知カード+運転免許証等
必須むずかしい

司法書士として業務を行うための登録

管轄法務省
費用100,000〜150,000円
期間14〜30日
更新更新不要
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 司法書士試験合格
  2. 日本司法書士会連合会に登録申請
  3. 司法書士名簿に登録
  4. 司法書士会に入会
必要書類(4件)
  • 司法書士登録申請書- 司法書士登録に必要な所定の様式による申請書
  • 事業計画書- 事業の概要・計画を記載した書面
  • 誓約書- 欠格事由に該当しないことを誓約する書面
  • 登記事項証明書(法人の場合)- 法務局発行の法人登記事項証明書

社会福祉法人・NPO法人等が成年後見人の候補者として家庭裁判所に登録する手続き。

管轄法務省
費用0〜20,000円
期間30〜60日
更新更新不要
申請ステップを見る(5ステップ)
  1. 家庭裁判所への事前相談
  2. 法人の体制整備
  3. 候補者名簿への登録申請
  4. 家庭裁判所による審査
  5. 登録
必要書類(3件)
  • 候補者登録申請書- 成年後見人候補者の登録申請書
  • 法人登記事項証明書- 法人の登記事項証明書
  • 後見業務体制の説明書- 法人後見の実施体制を記載
必須非常に難しい

電子公告の内容調査を行う機関の登録。会社法上の電子公告の適法性を確認する調査業務が対象。

管轄法務省
費用500,000〜2,000,000円
期間60〜120日
更新5年ごと
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 電子公告調査体制の構築
  2. 調査機関登録申請書の提出
  3. 法務省による審査
  4. 登録証の交付
必要書類(9件)
  • 登録申請書- 電子公告調査機関の登録申請書。
  • 調査業務規程- 電子公告調査の業務規程。
  • 調査員名簿- 調査員の名簿・資格を記載した書類。
  • 技術設備説明書- 調査に使用する技術設備の説明書。
  • 電子公告調査機関登録申請書- 所定の様式による登録申請書
  • 調査体制の説明書- 電子公告の調査方法・体制に関する説明
  • 調査員の資格・経歴書- 調査に従事する者の経歴・資格一覧
  • 登記事項証明書- 法人の登記事項証明書
  • 財務諸表- 直近の事業年度の財務諸表
必須むずかしい

弁護士として活動するための登録

管轄日本弁護士連合会
費用250,000〜350,000円
期間14〜30日
更新更新不要
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 司法試験合格・司法修習修了
  2. 入会する弁護士会に登録請求
  3. 日弁連の資格審査
  4. 弁護士名簿に登録
必要書類(4件)
  • 弁護士登録申請書- 弁護士登録に必要な所定の様式による申請書
  • 事業計画書- 事業の概要・計画を記載した書面
  • 登記事項証明書(法人の場合)- 法務局発行の法人登記事項証明書
  • 役員名簿(法人の場合)- 法人の役員の氏名・住所一覧

条件によって必要になる許認可(5件)

法テラスの民事法律扶助等の業務を行うための契約

管轄法務省
費用無料
期間14〜30日
更新1年ごと

法テラスと契約する場合

申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 法テラスに契約申込
  2. 審査
  3. 契約締結
必要書類(4件)
  • 法テラス契約弁護士・司法書士申請書- 法テラス契約弁護士・司法書士に必要な所定の様式による申請書
  • 申請書- 所定の様式に必要事項を記入した申請書
  • 定款の写し(法人の場合)- 法人の定款の写し
  • 役員名簿(法人の場合)- 法人の役員の氏名・住所一覧
条件付きむずかしい

民間の紛争解決手続機関としての認証

管轄法務省
費用無料
期間60〜120日
更新更新不要

ADR認証を受ける場合

申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 法務大臣に認証申請
  2. 紛争解決手続の適格性審査
  3. 認証の交付
必要書類(5件)
  • かいけつサポート(ADR認証)申請書- かいけつサポート(ADR認証)に必要な所定の様式による申請書
  • 住民票の写し- 申請者の住所を証明する住民票(発行から3ヶ月以内)
  • 略歴書- 申請者の職歴・学歴を記載した略歴書
  • 身分証明書- 本籍地の市区町村長が発行する身分証明書
  • 役員名簿(法人の場合)- 法人の役員の氏名・住所一覧
条件付きかんたん

電子公証サービスを利用するための登録

管轄法務省
費用無料
期間1〜7日
更新更新不要

電子公証を利用する場合

申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 法務省オンライン申請システムに登録
  2. 電子証明書の取得
  3. 利用開始
必要書類(4件)
  • 誓約書- 欠格事由に該当しないことを誓約する書面
  • 電子公証制度利用登録申請書- 電子公証制度利用登録に必要な所定の様式による申請書
  • 納税証明書- 税務署発行の納税証明書
  • 役員名簿(法人の場合)- 法人の役員の氏名・住所一覧
条件付きふつう

司法書士法人を設立するための登記

管轄法務省
費用60,000〜100,000円
期間14〜30日
更新更新不要

法人の場合

申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 定款の作成
  2. 法人登記
  3. 所属司法書士会に届出
必要書類(5件)
  • 司法書士法人設立登記申請書- 司法書士法人設立登記に必要な所定の様式による申請書
  • 誓約書- 欠格事由に該当しないことを誓約する書面
  • 登記事項証明書(法人の場合)- 法務局発行の法人登記事項証明書
  • 印鑑証明書- 申請者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
  • 役員名簿(法人の場合)- 法人の役員の氏名・住所一覧
条件付きふつう

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

管轄法務局
費用60,000〜242,000円
期間7〜14日
更新更新不要

法人設立の場合

申請ステップを見る(5ステップ)
  1. 定款の作成
  2. 定款の認証(株式会社の場合、公証役場で)
  3. 資本金の払込み
  4. 設立登記申請書を法務局に提出
  5. 登記完了(約1〜2週間)
必要書類(4件)
  • 法人設立登記申請書- 法人設立登記に必要な所定の様式による申請書
  • 身分証明書- 本籍地の市区町村長が発行する身分証明書
  • 納税証明書- 税務署発行の納税証明書
  • 定款の写し(法人の場合)- 法人の定款の写し

司法書士事務所の開業にかかる許認可費用の目安

850,000〜2,520,000円

必須許認可の取得費用合計(申請手数料のみ)

※ 上記は申請手数料のみの目安です。行政書士に依頼する場合は別途報酬(3〜15万円程度/件)がかかります。 設備投資費・物件取得費は含みません。

開業までの想定期間

最大 約120日

最も時間のかかる許認可の取得期間

複数の許認可を並行して申請できる場合もあります。 ただし、先に取得が必要な許認可がある場合は順番に申請する必要があるため、 余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

電子公告調査機関登録60〜120日
成年後見人候補者登録(法人後見)30〜60日
司法書士登録14〜30日
弁護士登録14〜30日
個人事業の開業届約1日

司法書士事務所の開業資金の全体像

許認可費用だけでなく、設備投資や運転資金も含めた開業資金の全体像を把握しましょう。

許認可の申請手数料
850,000〜2,520,000円

必須の5件の許認可取得にかかる申請手数料の合計

行政書士への報酬(目安)
40万〜75万円

専門家に申請代行を依頼する場合の報酬。自分で申請する場合は不要

設備投資(参考)
50万〜300万円(事務所・PC・ソフトウェア)

事業に必要な設備・内装等の初期投資の参考額

運転資金(目安)
月商の3ヶ月分(100万〜300万円)

開業後、売上が安定するまでの運転資金

※ 設備投資額・運転資金は事業規模や地域によって大きく異なります。 上記はあくまで参考値です。実際の開業計画に合わせて、詳細な資金計画を策定してください。 日本政策金融公庫の「創業計画書」の作成をおすすめします。

先輩事業者の声 - 開業前に知っておきたいこと

1ポイント 1

士業は各士業団体への登録が必須です。登録料や年会費を開業資金に含めておきましょう。

2ポイント 2

コンサルティング業は許認可不要の場合が多いですが、税務・法務など特定分野は有資格者でないと業務ができません。

3ポイント 3

顧客との守秘義務契約の整備が重要です。情報管理体制を構築しましょう。

司法書士事務所で気をつけるべき法規制

司法書士事務所に関連する主な法律と、違反した場合の罰則をまとめました。 法令を遵守し、適正な事業運営を行いましょう。

1

各士業法(弁護士法・税理士法・社会保険労務士法等)

業務独占資格の登録基準と業務範囲を規定。無資格での業務は罰則の対象です。

2

個人情報保護法

顧客の機密情報の適正管理が義務付けられています。

3

特定商取引法

コンサルティングサービスの契約に関する表示義務があります。

この業種の許認可に関連する法令:

所得税法第229条司法書士法第8条民法第843条会社法第941条弁護士法第8条総合法律支援法第30条裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律第5条商業登記法等司法書士法第26条会社法第49条

司法書士事務所の開業に必要な書類まとめ

全ての許認可で必要となる書類を重複なくまとめました。 事前に準備しておくことで、スムーズに申請を進められます。

必須書類(27件)
  • 個人事業の開業・廃業等届出書

    国税庁サイトからダウンロード可能

  • 本人確認書類

    マイナンバーカード又は通知カード+運転免許証等

  • 司法書士登録申請書

    司法書士登録に必要な所定の様式による申請書

  • 事業計画書

    事業の概要・計画を記載した書面

  • 誓約書

    欠格事由に該当しないことを誓約する書面

  • 候補者登録申請書

    成年後見人候補者の登録申請書

  • 法人登記事項証明書

    法人の登記事項証明書

  • 後見業務体制の説明書

    法人後見の実施体制を記載

  • 登録申請書

    電子公告調査機関の登録申請書。

  • 調査業務規程

    電子公告調査の業務規程。

  • 調査員名簿

    調査員の名簿・資格を記載した書類。

  • 技術設備説明書

    調査に使用する技術設備の説明書。

  • 電子公告調査機関登録申請書

    所定の様式による登録申請書

  • 調査体制の説明書

    電子公告の調査方法・体制に関する説明

  • 調査員の資格・経歴書

    調査に従事する者の経歴・資格一覧

  • 登記事項証明書

    法人の登記事項証明書

  • 財務諸表

    直近の事業年度の財務諸表

  • 弁護士登録申請書

    弁護士登録に必要な所定の様式による申請書

  • 法テラス契約弁護士・司法書士申請書

    法テラス契約弁護士・司法書士に必要な所定の様式による申請書

  • 申請書

    所定の様式に必要事項を記入した申請書

  • かいけつサポート(ADR認証)申請書

    かいけつサポート(ADR認証)に必要な所定の様式による申請書

  • 住民票の写し

    申請者の住所を証明する住民票(発行から3ヶ月以内)

  • 略歴書

    申請者の職歴・学歴を記載した略歴書

  • 身分証明書

    本籍地の市区町村長が発行する身分証明書

  • 電子公証制度利用登録申請書

    電子公証制度利用登録に必要な所定の様式による申請書

  • 司法書士法人設立登記申請書

    司法書士法人設立登記に必要な所定の様式による申請書

  • 法人設立登記申請書

    法人設立登記に必要な所定の様式による申請書

状況によって必要な書類(5件)
  • 登記事項証明書(法人の場合)

    法務局発行の法人登記事項証明書

  • 役員名簿(法人の場合)

    法人の役員の氏名・住所一覧

  • 定款の写し(法人の場合)

    法人の定款の写し

  • 納税証明書

    税務署発行の納税証明書

  • 印鑑証明書

    申請者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)

司法書士事務所の開業に関するよくある質問

Q. 開業届を出さないとどうなりますか?

A. 罰則はありませんが、青色申告ができない、屋号での銀行口座開設ができない等のデメリットがあります。事業を始めたら速やかに届出しましょう。

Q. 個人事業の開業届の取得にかかる費用と期間はどれくらいですか?

A. 届出手数料は無料〜数千円程度で、手続きは比較的簡単です。必要書類を揃えて提出すれば、通常1〜4週間程度で受理されます。行政書士等に依頼する場合は別途3〜5万円程度の報酬がかかります。

Q. 個人事業の開業届の申請で注意すべきポイントや要件は何ですか?

A. 届出書類の記載内容に不備がないよう、事前に税務署や管轄窓口に確認することをお勧めします。届出後も法令改正に注意し、変更があれば速やかに届出内容を更新してください。関連する他の届出・許可が必要な場合もあるため、事前に全体像を把握しておくことが重要です。

Q. 司法書士登録の申請に必要な費用はいくらですか?

A. 司法書士登録の申請手数料は100,000円〜150,000円程度です。申請先は法務省となります。なお、手数料は自治体や申請内容によって異なる場合がありますので、事前に管轄窓口へご確認ください。

Q. 司法書士登録の取得にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 司法書士登録の取得には、申請から約14日〜30日程度かかるのが一般的です。ただし、書類の不備や審査状況によってはさらに時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで申請されることをお勧めします。

Q. 司法書士登録を取得しないとどうなりますか?

A. 司法書士登録は法令に基づく資格・許認可です。必要な許認可を取得せずに事業や活動を行った場合、行政処分や罰則の対象となる可能性があります。事業開始前に必ず取得手続きを行ってください。

Q. 法人後見と個人の成年後見人の違いは?

A. 法人後見は組織として後見業務を行うため、担当者の交代が可能で継続的な支援ができます。個人後見人は1人で全ての業務を担います。

Q. 成年後見人候補者登録(法人後見)の取得にかかる費用と期間はどれくらいですか?

A. 申請手数料は数千円〜数万円程度です。申請から許可・登録まで1〜3ヶ月程度かかるのが一般的です。必要な設備投資や専門家への依頼費用を含めると、総額数十万〜数百万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

Q. 成年後見人候補者登録(法人後見)の申請で注意すべきポイントや要件は何ですか?

A. 申請前に法務省の最新の基準・ガイドラインを確認してください。人員配置基準、設備基準、安全管理体制などの要件を全て満たす必要があります。書類不備による差戻しが多いため、事前相談を活用し、申請書類は専門家にチェックを依頼することを推奨します。更新手続きの期限管理も重要です。

Q. 電子公告とは何ですか?

A. 会社法上の公告義務をインターネット上のウェブサイトで行う方法です。定款での定めが必要です。

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