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司法書士事務所に必要な許認可

登記・法務の代行

開業の出発点は資格と登録、それ以外の許認可ではない

司法書士事務所の開業は、一般的な店舗ビジネスのような「営業許可」を取る話ではありません。核となるのは国家資格と登録です。司法書士試験に合格(または法務大臣の認定による特例)した上で、事務所を置く都道府県の司法書士会を経由して日本司法書士会連合会の名簿に登載される「司法書士登録」を済ませて初めて業務ができます。登録なしの登記・供託・成年後見等の代理は法令違反になります。

  • 司法書士登録: 必須。登録免許税6万円に加え、会への入会金・年会費が地域差で大きく変わる
  • 個人事業の開業届: 個人で開く場合、開業から1か月以内に税務署へ提出。青色申告承認申請も同時が無難

なお紐づきデータにある弁護士登録は、司法書士業務には不要です。弁護士は別資格であり、司法書士事務所の開設要件ではありません。混同しないでください。

取得の順序(依存関係)

順番を誤ると登録手続きが空回りします。

  • 合格・認定 →(必要なら)事務所物件の確保 → 司法書士会への入会・登録申請 → 登録完了 → 開業届・各種契約
  • 司法書士法人を作る場合は、社員(有資格者)の登録が先。その後に司法書士法人設立登記、定款認証を経て法人としての会登録を行う
  • 個人で始めて後から法人化する流れも一般的。最初から法人設立登記・司法書士法人設立登記を急ぐ必要はない

費用の目安と内訳

  • 登録免許税: 6万円(個人登録時)
  • 司法書士会の入会金・登録料・年会費: 地域により数十万円規模になることがあり、最大の変動要因。所属予定の会の規程を必ず確認する
  • 賠償責任保険(任意だが実質必須)、職印・事務所設備、登記情報・申請システム利用料

開業初期の固定費を読み違えやすいのがこの会費部分です。「自治体・所管庁により異なる」のではなく、所属する司法書士会ごとに金額が異なる点に注意してください。

業務範囲を広げる任意の登録・契約

開業後、扱える仕事を増やすための登録は段階的で構いません。

  • 成年後見人候補者登録(法人後見含む): リーガルサポート等を通じた登録で、後見業務の受任ルートが広がる
  • 法テラス契約(契約司法書士): 民事法律扶助事件を受任するための契約。地域貢献と安定的な案件確保に有効
  • かいけつサポート(ADR認証): 認証紛争解決手続を扱う場合の登録。全員に必要ではない

一方、電子公告調査機関登録や電子公証制度利用登録は、特定の業務に踏み込む事務所のみが検討する例外的な登録です。一般的な登記・相続・後見中心の事務所では当面不要なので、開業時に揃える必要はありません。

見落としやすい届出とスケジュール感

  • 合格から登録完了まで書類審査・面接等で数週間かかる地域がある。逆算して物件契約のタイミングを決める
  • 個人事業なら開業届・青色申告承認申請(原則開業後2か月以内)を忘れがち
  • 職印の作成、事務所表示、賠償保険加入は登録と並行して進める

よくあるつまずきは、登録完了前に賃貸契約や広告を先行させて固定費だけが流れること、そして会費の地域差を見積もりに入れず初期資金が不足することの二つです。所属予定の司法書士会の規程確認を、開業準備の最初のタスクにしてください。

5

必須の許認可

850,000〜2,520,000円

費用の目安(合計)

5

条件付きの許認可

必須の許認可

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

個人事業の場合

むずかしい

司法書士として業務を行うための登録

管轄: 法務省費用: 100,000〜150,000円期間: 14〜30日

社会福祉法人・NPO法人等が成年後見人の候補者として家庭裁判所に登録する手続き。

管轄: 法務省費用: 0〜20,000円期間: 30〜60日

電子公告の内容調査を行う機関の登録。会社法上の電子公告の適法性を確認する調査業務が対象。

管轄: 法務省費用: 500,000〜2,000,000円期間: 60〜120日更新: 5年ごと
むずかしい

弁護士として活動するための登録

管轄: 日本弁護士連合会費用: 250,000〜350,000円期間: 14〜30日

条件によって必要になる許認可

条件: 電子公証を利用する場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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