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消防設備業に必要な許認可

消防設備の設計・施工・点検

消防設備業の開業に必要な許認可の全体像

消防設備業は「設計・施工」と「点検・整備」で求められる資格が分かれるのが最大の特徴です。どちらを主軸にするかで取得順序が変わるため、最初に事業の柱を決めます。

施工側の中核は消防設備士免状です。甲種は工事・整備・点検まで、乙種は整備・点検のみが可能で、スプリンクラー・自動火災報知設備・消火栓など対象設備ごとに特類・第1類〜第7類に区分されています。扱う設備の類を持っていないと着工届も出せないため、まず自分が請ける設備に対応する甲種を取るのが出発点です。

点検を収益の柱にするなら、消防設備士に加えて消防設備点検資格者(第1種・第2種・特種)が実務上重要になります。さらに防火対象物そのものの管理体制を点検する防火対象物点検資格者は、設備点検とは別資格である点に注意してください。混同して「設備点検資格があれば防火対象物点検もできる」と考えるのは典型的なつまずきです。

取得すべき順序

1. 消防設備士免状(甲種)を取得し、扱える設備の類を確保する 2. 個人事業の開業届を税務署へ提出、または法人設立登記を行う 3. 1件500万円(税込)以上の消防設備工事を請けるなら、建設業許可(消防施設工事業)を申請する 4. 公共工事の入札に参加するなら、経営事項審査(経審)を受ける

建設業許可は消防設備士免状が前提になる依存関係があります。専任技術者の要件として、甲種消防設備士免状の交付後に一定の実務経験が必要とされるため、先に免状を取り、実務年数を積んでから許可申請に進む流れが現実的です。経営業務管理責任者の要件も別途満たす必要があります。

費用の目安と内訳

  • 消防設備士試験:受験手数料は甲種5,700円・乙種3,800円程度、免状交付に約2,900円。類ごとに受験するため複数取得すると積み上がる
  • 消防設備点検資格者講習:3〜4万円程度
  • 建設業許可(知事許可・新規):登録免許税等で約9万円、行政書士に依頼する場合は別途10〜15万円程度
  • 法人設立:合同会社で約6〜10万円、株式会社で約20〜25万円

これらは目安であり、試験区分や所管庁・自治体により異なるため、管轄の消防試験研究センターや都道府県で確認してください。

見落としやすい届出とスケジュール

消防法に基づく着工届・設置届を忘れがちです。工事整備対象設備等の工事は、原則として着工の10日前までに甲種消防設備士が着工届を消防長または消防署長へ提出する必要があります。点検結果報告も有資格者による実施・報告が前提です。

スケジュールとしては、免状取得(試験は年数回・合格発表まで含め数か月)→ 開業・登記 → 必要に応じ建設業許可(審査に1〜2か月)と見て、施工まで請ける体制なら準備に半年前後を見込むのが安全です。点検専業で始め、実務経験を積みながら建設業許可へ広げる段階的開業も有効です。

6

必須の許認可

155,700〜380,700円

費用の目安(合計)

2

条件付きの許認可

必須の許認可

むずかしい

500万円以上(建築一式工事は1,500万円以上)の工事を請け負う場合に必要な許可。29業種に分かれています。

管轄: 国土交通省 / 都道府県費用: 90,000〜150,000円期間: 30〜90日更新: 5年ごと

500万円以上の工事を請け負う場合

消防施設工事を施工するための建設業許可。火災警報設備・消火設備・避難設備・消火活動に必要な設備の設置工事を請け負う場合に必要。

管轄: 国土交通省費用: 0〜150,000円期間: 30〜90日更新: 5年ごと

防火対象物の点検を行うための資格

管轄: 総務省費用: 30,000〜35,000円期間: 4〜5日

消防用設備等の工事・整備を行うための免状。甲種(工事・整備・点検)と乙種(整備・点検のみ)があり、類別に応じた設備を取り扱える。

管轄: 都道府県費用: 5,700円期間: 14〜30日

消防用設備等の点検を行うための資格。消防設備点検資格者講習を受講し、修了考査に合格することで取得できる。

管轄: 総務省消防庁費用: 30,000〜40,000円期間: 5〜10日更新: 5年ごと

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

条件によって必要になる許認可

条件: 公共工事を受注する場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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