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プラスチック成形に必要な許認可

プラスチック製品の製造

プラスチック成形業の許認可全体像

プラスチック成形(射出・押出・ブロー・真空成形など)は、製造業として開業そのものに業種特有の「営業許可」は原則不要です。ただし、樹脂を溶融加工する工場特有の規制が複数かかるため、許可よりも各種「届出」を漏れなく出すことが要点になります。事業を始めるための開業届・法人設立登記に加え、有機溶剤の取り扱い、消防、騒音・振動、廃プラスチック類の処理といった面で手続きが発生します。

取得すべき順序と依存関係

最初に事業形態を確定させます。個人なら税務署へ個人事業の開業届(開業から1か月以内)、法人化するなら先に法人設立登記を済ませてから各種届出に進みます。届出先に法人名・所在地を記載するため、ここを最初に固めるのが効率的です。

次に工場物件です。一定規模(おおむね敷地9,000平方メートル以上、または建築面積3,000平方メートル以上)の製造工場を設ける場合は工場立地法届出が必要で、操業開始の90日前までという長い事前期間が定められています。大規模工場を計画するなら、ここが全体スケジュールの起点になります。

物件確定後、設備の搬入と並行して有機溶剤取扱事業場届出を準備します。金型洗浄・接着・塗装でトルエンやアセトン等の有機溶剤を使うため、有機溶剤中毒予防規則に基づき作業主任者(技能講習修了者)の選任や局所排気装置の設置が求められます。バイオプラスチック製造業届出やプラスチック製品製造業届出など、扱う原料・自治体によって追加で求められる届出は所管庁により異なるため、立地する都道府県・市区町村に必ず確認してください。

最後に、工場の収容人員が一定数(おおむね50人)以上になる場合は消防法上の防火管理者(甲種)を選任し、消防署へ届け出ます。

費用の目安と内訳

法人設立登記は登録免許税等で実費約20〜25万円、個人の開業届は無料です。有機溶剤の作業主任者技能講習は1〜2万円程度、防火管理講習は数千〜1万円台。届出書類の作成自体に手数料はほぼかかりませんが、局所排気装置などの設備投資が実質的な主コストになります。行政書士へ届出代行を依頼する場合は1件あたり数万円が目安です。

見落としやすい届出とつまずき

最も見落とされるのが騒音規制法・振動規制法の特定施設届出です。一定能力以上の成形機・粉砕機は特定施設に該当し、設置前に市区町村へ届け出る必要があります。あわせて廃プラスチック類は産業廃棄物に当たるため、許可業者との委託契約とマニフェスト運用が必須です。これらは「許可」ではないぶん後回しにされがちですが、無届けは是正指導や操業停止の対象になります。

スケジュール感

小規模なら開業届と有機溶剤・消防まわりで1〜2か月。大規模工場で工場立地法が絡む場合は90日前届出があるため、物件契約から操業まで4〜6か月を見込み、設備設計と届出を同時並行で進めるのが安全です。

5

必須の許認可

7,000〜108,000円

費用の目安(合計)

2

条件付きの許認可

必須の許認可

プラスチック製品を製造するための届出。プラスチック資源循環法に基づくリサイクル対応が求められる。

管轄: 都道府県/環境省費用: 0〜30,000円期間: 7〜14日

バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを製造するための届出。環境配慮型製品としての認証取得が推奨される。

管轄: 経済産業省/環境省費用: 0〜50,000円期間: 14〜30日
かんたん

一定規模以上の建物で営業する場合に必要。収容人員30人以上の飲食店等では選任が義務付けられています。

管轄: 消防署費用: 7,000〜8,000円期間: 1〜2日

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

個人事業の場合

有機溶剤を取り扱う事業場に求められる届出。作業環境測定や健康診断の実施が義務付けられる。

管轄: 労働基準監督署費用: 0〜20,000円期間: 7〜14日

条件によって必要になる許認可

条件: 大規模工場の場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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