5Gローカル基地局免許
管轄: 総務省 / 根拠法令: 電波法
ローカル5G(自営型5G)基地局の開設に必要な免許。工場・倉庫・施設内での専用5Gネットワーク構築に必要。
5Gローカル基地局免許は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用が高額になるケースがあるため、事前の資金計画が重要です。総務省の審査には時間がかかるため、事業開始の2〜3か月前には申請準備を始めることをおすすめします。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。
何のための免許か
5Gローカル基地局免許は、携帯キャリアの全国網とは別に、特定の建物・敷地内で自営の5Gネットワークを運用するための無線局免許です。電波法に基づき総務省(実務は各地方の総合通信局)が交付します。工場のスマートファクトリー化、倉庫の自動搬送、建設現場の遠隔施工、スタジアムやプラントなど、Wi-Fiでは安定性・セキュリティが不足する現場での専用回線確保が主な用途です。
対象となる電波はSub6帯(4.6〜4.9GHz)とミリ波帯(28.2〜29.1GHz)で、用途や必要エリアによって選びます。ミリ波は高速大容量だが直進性が強く遮蔽に弱い、Sub6は安定するが帯域あたりの速度は劣る、という特性差を踏まえた設計が前提になります。
取得の必須要件
- 開設区域に対する権原(自己の土地・建物であること、または利用権限を持つこと)。ローカル5Gは「自己土地利用」が原則で、他者の敷地で使う場合は要件が変わります。
- 無線従事者の配置。基地局の運用・監督には第一級陸上特殊無線技士などの資格者が必要です(設備規模により求められる級が異なる場合があります)。
- 技術基準適合(技適)を満たす無線設備の調達。
- 既存無線局との干渉調整(協議)の完了。
申請の流れ
1. 利用目的・エリア・周波数帯を定めた開設計画の策定 2. 同一・隣接周波数の既存免許人との干渉調整(協議) 3. 総合通信局へ無線局免許を申請 → 予備免許の交付 4. 設備工事の完了(落成)後の落成検査 5. 本免許の交付・運用開始
端末(移動局・子局)は包括免許で扱える一方、基地局(親局)は個別の無線局免許が必要、という二段構成が特徴です。検査は登録検査等事業者制度を使えば一部省略できます。
費用の内訳
費用は以下の合算で、規模により大きく変動します。
- 申請手数料・落成検査手数料(無線局数に応じて発生)
- 電波利用料(毎年、局ごとに課金)
- 干渉調整・申請書類作成にかかる専門支援費
これらに無線設備本体やアンテナ設置工事費は含まれず、実装全体では別途まとまった費用がかかります。
よくある差し戻し・不許可理由
- 干渉調整が未了のまま申請している
- 開設区域に対する権原(土地・建物の利用権)が不明確
- 調達した無線設備の技適が確認できない
- 無線従事者が選任されていない
関連する手続き
ネットワークを自社利用にとどめず第三者へ提供する場合は、別途電気通信事業の登録・届出が必要になることがあります。免許の有効期間は5年で、継続には再免許申請が必要です。エリア拡張・設備変更・周波数変更の際も、運用開始前に変更申請または届出を行う必要があり、無断での設備増設は電波法違反となるため注意してください。
申請費用が高額なため、事業計画に組み込んだ上で余裕を持った資金準備をおすすめします。
申請手順
- 1ローカル5G用周波数の利用可能性確認
- 2無線局免許申請書の提出
- 3電波の技術基準適合の審査
- 4無線局免許状の交付
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- ●行政書士などの専門家への依頼を積極的に検討しましょう。初回は特に専門家のサポートが有効です。
- ●事前相談は必須です。申請窓口で個別の要件や注意点を確認してから書類作成に入りましょう。
- ●書類の種類が多いため、準備に1〜2か月は見込んでおくと安心です。
- ●補正指示(書類の修正依頼)が入ることを想定し、担当者との連絡手段を確保しておきましょう。
- ●類似の許認可を取得した事業者に体験談を聞くと、具体的な注意点がわかります。
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