実験試験局免許
管轄: 総務省 / 根拠法令: 電波法第4条
電波の実験・研究のための無線局免許
実験試験局免許は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用も比較的安価に設定されています。審査期間は標準的で、総務省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。
実験試験局免許とは何か
実験試験局免許は、電波法第4条にもとづく無線局免許のうち、科学的または技術的な実験・試験・調査を目的として電波を発射する無線局に与えられるものです。新しい無線設備や通信方式の性能検証、電波伝搬の測定、アンテナや変調方式の評価など、商用サービスや業務通信そのものを目的としない用途が対象になります。
対象となるのは、無線機器メーカーや研究開発部門、大学・研究機関、通信方式の実証実験を行う事業者などです。特定の周波数帯で試作機を電波を出して動かしたい、規格化前の方式を屋外で検証したい、といった場面で必要になります。逆に、実験の名目であっても継続的な業務提供や収益事業に使う場合は、別種の無線局免許(基地局・陸上移動局など)が適切と判断されることがあります。
取得に必要なもの
- 無線設備:発射する電波の周波数・空中線電力・電波の型式が技術基準に適合していること
- 無線従事者:操作する電波の種類・出力に応じた資格者(第一級〜第三級陸上特殊無線技士など)が必要な場合があります。実験内容によって求められる資格が変わるため、申請前に確認が必要です
- 実験の目的・計画:何を、どの周波数で、どの程度の期間・出力で行うかを具体的に示す書類
実験試験局は「実験の必要性」と「他の無線局への混信を生じさせないこと」が審査の中心です。希望する周波数が他用途に割り当てられている場合、共用条件や時間帯の制限が付くことがあります。
申請の流れ
1. 所管の総務省総合通信局(地域ブロックごと)に無線局免許申請書を提出 2. 周波数・出力・設置場所などの審査 3. 規模によっては予備免許 → 無線設備の落成検査 → 本免許の手順を踏む(小規模・既製の適合機器では検査が省略される場合あり) 4. 免許状の交付
申請費用は電子申請で4,300円程度が目安です(空中線電力により区分が異なる場合があります)。書面申請は手数料が高くなる傾向があります。
よくある差し戻し・不許可の理由
- 「実験」の目的が抽象的で、業務通信や商用利用との区別が不明確
- 希望周波数が既存業務と競合し、混信回避の条件を満たせない
- 空中線電力や設置場所の記載が不十分で、影響範囲を審査できない
- 無線設備が技術基準適合の確認を取れていない
目的の具体性と、他局への影響を抑える設計を示せるかどうかが通過の分かれ目です。
更新・変更時の注意
実験試験局の免許には有効期間があり、継続するには期間満了前に再免許申請が必要です。周波数・空中線電力・設置場所・無線設備などを変える場合は、事前に変更申請・届出が求められます。実験の進展に伴って出力や周波数を変えたくなる場面が多いため、当初の計画段階で変更の見込みを織り込み、必要に応じて余裕を持った範囲で申請しておくと手続きの手戻りを減らせます。具体的な必要資格・検査の要否・周波数の可否は、設置地域を所管する総合通信局に事前相談のうえ確認してください。
申請手数料は比較的リーズナブルです。証紙や印紙の購入方法は窓口で確認できます。
申請手順
- 1総合通信局長に免許申請
- 2実験目的・使用周波数の確認
- 3免許状の交付
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- ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
- ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
- ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
- ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
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