障害児入所施設認可
管轄: 都道府県 / 根拠法令: 児童福祉法第35条
障害のある児童を入所させて保護・日常生活の指導等を行う施設の認可。福祉型と医療型がある。
障害児入所施設認可は、取得までに十分な準備と専門知識が求められる許認可です。申請費用が高額になるケースがあるため、事前の資金計画が重要です。審査が長期にわたる傾向があるため、半年以上前から計画的に準備を進めることが重要です。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
まず読む順番
障害児入所施設認可とは
障害児入所施設は、児童福祉法第42条に定められた児童福祉施設で、障害のある児童を入所させ、保護・日常生活の指導・知識技能の付与などを行う施設です。通所ではなく「入所」、つまり生活の場そのものを提供する点が、児童発達支援センターなどの通所系施設と決定的に異なります。
施設には2類型があります。
- 福祉型障害児入所施設:保護・日常生活指導・自立支援を主目的とする
- 医療型障害児入所施設:上記に加え、治療(医療)を併せて提供する
医療型は施設であると同時に医療機関でもあるため、児童福祉法の認可に加えて医療法上の病院・診療所の許可が別途必要になります。重症心身障害児を受け入れる施設はこの医療型が中心です。
都道府県(指定都市・児童相談所設置市を含む)が設置義務を負う施設であり、社会福祉法人など民間が設置する場合は、児童福祉法第35条第4項に基づき都道府県知事の設置認可を受ける必要があります。難易度が高いのは、入所=24時間の生活と安全を預かる施設であるため、人員・設備・運営の基準が通所系より格段に重いためです。
取得の必須要件
認可は「最低基準(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準)」を満たすことが前提です。主な柱は次の通りです。
- 設置主体:社会福祉法人が原則。それ以外の法人は都道府県の取り扱いにより可否が分かれるため、事前に所管課へ確認が必要
- 人員:福祉型では嘱託医・児童指導員・保育士・栄養士・調理員等の配置が必要で、児童指導員と保育士は児童の障害種別・人数に応じた配置数が定められる。心理指導を行う場合は心理指導担当職員、職業指導を行う場合は職業指導員を加配
- 設備:居室・調理室・浴室・便所のほか、医務室・静養室、入所児が日常生活を営むための設備。居室定員や1人当たり面積に基準あり
- 医療型の追加要件:医療法に基づく医師・看護師の配置と病院・診療所としての構造設備
これらは「都道府県・政令市により上乗せ基準が異なる」ため、必ず施設所在地を所管する自治体の条例・基準を確認してください。
申請の流れ
1. 所管課(障害福祉・児童福祉担当)への事前相談。整備計画・定員・類型(福祉型/医療型)を提示 2. 建築計画の確認(用途・消防・バリアフリー等の協議) 3. 認可申請書の提出(法人定款、施設の平面図、職員配置計画、資金計画、運営規程等) 4. 書類審査・現地調査 5. 認可。あわせて障害児入所給付費の対象となるための都道府県の「指定」手続きを行う
認可と給付費の指定は別物です。認可だけでは公費による報酬は得られないため、運営を成り立たせるには指定取得までを一連で計画します。
費用の内訳
申請手数料は無料〜数万円程度で、自治体により異なります(0〜80,000円という幅はここに由来)。ただし実際の負担の大半は、施設整備費(建物・設備)、有資格職員の人件費、開設までの運転資金です。社会福祉施設整備の補助制度を使える場合があるため、計画段階で所管課に補助の可否を確認してください。
よくある差し戻し・不許可理由
- 人員配置が基準を満たさない(特に有資格者の確保不足)
- 居室面積・定員が基準未達、医務室や静養室の欠如
- 医療型なのに医療法上の許可を取得していない
- 資金計画が不十分で安定的運営が見込めないと判断される
- 設置主体が自治体の認める法人類型に該当しない
関連する許認可・手続き
- 医療型の場合:医療法に基づく病院・診療所開設許可
- 給付費を受けるための障害児入所施設の指定
- 消防法令適合(防火対象物使用開始届等)、建築基準法の用途確認
定員・類型の変更、施設の構造変更、設置者の変更時には、変更認可または届出が必要です。基準改正や報酬改定が随時行われるため、開設後も最新の条例・運営基準の確認を継続してください。
高額な申請費用と複雑な手続きが伴います。書類不備による再申請を避けるため、専門家のサポートを受けることを強く推奨します。
申請手順
- 1施設の整備
- 2人員配置の確認
- 3都道府県に認可申請
- 4施設検査
- 5認可の交付
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- ●行政書士などの専門家への依頼を積極的に検討しましょう。初回は特に専門家のサポートが有効です。
- ●事前相談は必須です。申請窓口で個別の要件や注意点を確認してから書類作成に入りましょう。
- ●書類の種類が多いため、準備に1〜2か月は見込んでおくと安心です。
- ●補正指示(書類の修正依頼)が入ることを想定し、担当者との連絡手段を確保しておきましょう。
- ●類似の許認可を取得した事業者に体験談を聞くと、具体的な注意点がわかります。
- ●自治体ごとに手続きや要件が異なります。必ずお住まいの自治体のウェブサイトで最新情報を確認してください。
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