証券外務員登録(一種・二種)
管轄: 日本証券業協会 / 根拠法令: 金融商品取引法第64条
有価証券の売買等の勧誘を行うための外務員登録
証券外務員登録(一種・二種)は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、日本証券業協会での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。一度取得すれば更新の必要はなく、有効期限の心配はありません。
証券外務員登録とは何のための制度か
証券外務員登録は、証券会社や銀行などの金融機関に所属する役職員が、顧客に対して株式・債券・投資信託といった有価証券の売買勧誘や注文受託を行うために必要な登録です。金融商品取引法第64条に基づき、登録を受けていない者がこれらの「外務行為」を行うことは禁じられています。つまり、これは事業者(法人)が取得する営業許可ではなく、営業を担当する「個人」に紐づく登録である点が大きな特徴です。
一種と二種の違い
- 二種外務員: 株式・債券・投資信託など、現物の有価証券に関する取引の勧誘・受託ができます。信用取引やデリバティブ(先物・オプション)は扱えません。
- 一種外務員: 二種の業務範囲に加え、信用取引、有価証券関連デリバティブ取引など、ほぼすべての商品を扱えます。
一種は二種の範囲を包含するため、デリバティブまで扱う部署では一種が前提になります。窓口で投資信託のみを販売する銀行員などは二種で足りるケースもあります。
取得の流れと要件
外務員になるには、次の段階を踏みます。
- 日本証券業協会が実施する外務員資格試験(プロメトリック会場でのCBT方式)に合格する
- 金融商品取引業者または登録金融機関に在籍する(または採用される)
- 所属会社が、本人を外務員登録原簿へ登録申請する
登録申請は本人ではなく所属会社が行います。資格試験に合格していても、会社に所属し登録されて初めて外務行為が可能になります。逆に会社を退職すると登録は効力を失い、別の会社に移れば改めて登録が必要です。
費用の内訳
- 外務員資格試験の受験手数料: 一種・二種ともに13,860円(税込)程度
- 登録そのものに本人負担の手数料は基本的に発生しない(会社経由のため、実質0円となるケースが多い)
「0〜13,860円」という幅は、受験費用を会社が負担するか本人が負担するかで実費が変わることを反映しています。
よくあるつまずき・欠格事由
- 過去に外務員登録の取消処分を受け、一定期間(おおむね5年)を経過していない
- 金融商品取引法等の違反による行政処分歴がある
- 試験合格後に長期間ブランクがあり、知識が古くなっている(法改正への対応が必要)
これらに該当すると登録が認められない、または差し戻される場合があります。
更新・変更時の注意
外務員資格には更新研修の受講義務があります。登録後、一定期間ごとに「資格更新研修」を受講しないと、外務員としての効力が停止されます。受講期限の管理は所属会社と本人の双方で行う必要があります。
また、外務員は所属会社に紐づくため、転職・退職・部署異動の際は登録の抹消・再登録の手続きが伴います。会社側の内部管理責任者を中心に、登録情報の変更を遅滞なく協会へ届け出ることが求められます。これから金融商品の営業に携わる場合は、まず自社がどの業務範囲を扱うかを確認し、必要な種別(一種か二種か)を見極めたうえで受験計画を立てるとよいでしょう。
許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。
申請手順
- 1証券外務員資格試験を受験
- 2合格
- 3所属金融機関を通じて日本証券業協会に登録
証券外務員登録(一種・二種)の取得でお困りですか?
無料で相談する →取得のポイント
- ●申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
- ●書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
- ●過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
- ●余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
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