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食肉処理業許可

管轄: 保健所 / 根拠法令: 食品衛生法第55条

むずかしい費用は平均的ですが、専門的な知識が求められる許認可です

食肉の処理(解体、分割等)を行うために必要な許可。

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食肉処理業許可は、取得までに十分な準備と専門知識が求められる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、保健所での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。

食肉処理業許可とは

食肉処理業許可は、牛・豚・鶏・羊などの食用に供する獣畜・家きんの肉を、解体・分割・分骨・整形といった処理をして販売・提供する事業に必要な営業許可です。食品衛生法第55条に基づく営業許可業種のひとつで、所管は施設の所在地を管轄する保健所です。

ここで重要なのは、「と畜場」での生体解体(と畜・解体)とは制度が別だという点です。生きた家畜を処理する行為は「と畜場法」に基づくと畜場での作業であり、食肉処理業許可だけでは行えません。本許可が想定するのは、枝肉や部分肉を仕入れて精肉に処理する加工、ジビエ(野生鳥獣肉)の解体処理施設、食鳥処理(年間処理羽数によっては「食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律」が別途関わる)などです。自分の事業がどの法律の管轄に入るかを最初に保健所へ確認することが出発点になります。

対象となる事業者

  • 精肉店・食肉卸で、枝肉や部分肉を仕入れて解体・スライス・小分けして販売する場合
  • ジビエ処理施設で、捕獲したシカ・イノシシを解体・精肉する場合
  • 飲食店が自店で枝肉から解体処理して他店へ卸す、あるいは販売目的で処理する場合

なお、仕入れたパック詰め精肉をそのまま小売販売するだけなら「食肉販売業許可」で足りることが多く、食肉処理業許可までは不要なケースもあります。「処理」を伴うかどうかが線引きです。

取得の必須要件

  • 食品衛生責任者の設置(施設ごとに1名以上)。調理師・栄養師等の資格者、または各自治体の養成講習会修了者を充てる
  • 施設基準への適合。処理室と他作業区域の区画、洗浄しやすい床・壁、手洗い設備、給排水、汚物・残さ(骨・脂等)の保管設備、十分な照度と換気などが求められる
  • 処理は生肉を扱うため温度管理設備(冷蔵・冷凍)が事実上必須
  • HACCPに沿った衛生管理の実施と、その内容を記した衛生管理計画の整備

施設基準は自治体の条例で細部が異なるため、内装着工前に必ず保健所の事前相談を受けてください。難易度が「hard」とされるのは、この施設要件と区画要件が厳しく、設計段階での手戻りが起きやすいためです。

申請の流れ

  • 保健所への事前相談(図面持参で施設レイアウトを確認)
  • 食品衛生責任者の確保(未資格なら講習会受講)
  • 施設の工事・設備設置
  • 申請書類の提出と手数料納付
  • 保健所職員による施設検査(実地調査)
  • 適合確認後、許可証交付

費用の内訳

申請手数料の目安は21,000円前後ですが、これは自治体の条例で定める金額であり地域差があります。食肉処理業は他業種より手数料が高めに設定される傾向があります。これとは別に、区画工事・冷蔵設備・給排水・手洗い設備など施設整備費が実費でかかり、ここが総コストの大半を占めます。

よくある不許可・差し戻し理由

  • 処理室と他区域の区画が不十分(清潔・不潔作業の動線が交差している)
  • 床・壁が清掃しにくい素材、排水溝・グリストラップの不備
  • 手洗い設備の数・位置・能力が基準未達
  • 残さ(骨・脂等)の保管・廃棄設備がない
  • 着工後に相談したため施設基準に合わず大幅な改修が必要になる

関連・付随する許認可

  • 食肉販売業許可(処理した肉を小売する場合)
  • と畜場法・食鳥処理法(生体からの処理を行う場合)
  • 飲食店営業許可・食品製造業許可(調理・加工品製造を併設する場合)

複数業態を1施設で行うときは、それぞれの許可と施設基準を満たす必要があります。

更新・変更時の注意

食品衛生法の営業許可は有効期間(多くは5〜8年で自治体が設定)があり、満了前の更新申請が必要です。営業者の変更、施設の増改築、処理品目の追加などがあれば変更届や再申請を要する場合があるため、変更を計画した時点で保健所に確認してください。

21,000円

申請費用

14〜30日

取得期間

5年

更新周期

申請手数料に加え、専門家への依頼費用を含めると総額が大きくなる可能性があります。事前に見積もりを取ることをおすすめします。

食肉処理業許可:自分で申請 vs プロに依頼
自分で申請プロに依頼おすすめ
費用21,000円(申請実費のみ)119,000円
所要時間14〜30日(自分の時間)最短9日(お任せ)
書類作成自分で全て準備行政書士が作成
申請手続き窓口に直接出向く代行提出
不備リスク自己責任プロがチェック
おすすめ時間に余裕がある方確実・迅速に取得したい方

申請手順

  1. 1保健所に事前相談
  2. 2施設基準に合った設備を整備
  3. 3申請書類を提出
  4. 4施設検査
  5. 5許可証交付
この許認可の申請代行を依頼する
申請実費(税金・手数料)21,000円

※ 行政機関に支払う費用です

代行手数料98,000円(税込)
合計目安119,000円
行政書士が対応書類作成から提出まで不許可の場合は全額返金

食肉処理業許可の取得でお困りですか?

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取得のポイント

  • 行政書士などの専門家への依頼を積極的に検討しましょう。初回は特に専門家のサポートが有効です。
  • 事前相談は必須です。申請窓口で個別の要件や注意点を確認してから書類作成に入りましょう。
  • 書類の種類が多いため、準備に1〜2か月は見込んでおくと安心です。
  • 補正指示(書類の修正依頼)が入ることを想定し、担当者との連絡手段を確保しておきましょう。
  • 類似の許認可を取得した事業者に体験談を聞くと、具体的な注意点がわかります。
  • 保健所管轄のため、保健所での事前相談が効果的です。管轄の保健所は市区町村のウェブサイトで確認できます。

次にやるべきこと

必要書類

食品衛生責任者の資格証明書

食品衛生責任者養成講習会の修了証の写し

営業許可申請書

所定の様式による営業許可申請書

📎

仕入先一覧表(任意)

食品の主な仕入先を記載した一覧表

📎

食品表示ラベルの見本(任意)

製造・販売する食品の表示ラベルの見本

よくある質問

この許認可が必要な業種

関連する許認可

食肉処理業許可と一緒に必要になることが多い許認可です。

食品衛生責任者

飲食店や食品を取り扱う事業所に必ず1名配置が必要な資格。講習会を受講することで取得できます。

防火管理者

一定規模以上の建物で営業する場合に必要。収容人員30人以上の飲食店等では選任が義務付けられています。

個人事業の開業届

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

法人設立登記

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

飲食店営業許可

飲食店を営業するために必要な許可。店舗の設備基準を満たす必要があります。

食品衛生責任者養成講習

食品営業施設に必要な食品衛生責任者の資格取得

詳しく知る

📅 この許認可の更新期限を管理する

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