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食品製造処理業許可(水産加工)

管轄: 都道府県知事 / 根拠法令: 食品衛生法第55条

ふつう費用が高く、書類準備にも注意が必要な許認可です

水産物の加工処理を行う食品製造業に必要な許可。HACCP対応の衛生管理体制が求められる。

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食品製造処理業許可(水産加工)は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用が高額になるケースがあるため、事前の資金計画が重要です。審査期間は標準的で、自治体での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。

まず読む順番

何のための許可か

食品衛生法第55条に基づく営業許可のうち、水産物を原料とした加工食品を製造・処理する事業者が対象です。干物・塩蔵品・燻製・佃煮・水産練り製品(かまぼこ・ちくわ)・魚卵加工品・缶詰などを製造する場合に該当します。

2021年(令和3年)の食品衛生法改正で営業許可業種が再編され、水産加工は主に次のいずれかの許可に整理されました。自分の製品がどれに当たるかを最初に見極めることが重要です。

  • 水産製品製造業(魚介類を主原料とする加工品の製造全般)
  • 魚肉ねり製品製造業(かまぼこ・ちくわ・はんぺん等)
  • 食品の冷凍又は冷蔵業(冷凍水産物を扱う場合)

冷凍すり身を仕入れて練り製品を作るのか、生魚から干物を作るのかで許可区分が変わるため、保健所への事前相談で区分を確定させてください。

取得の必須要件

  • 食品衛生責任者の設置(栄養士・調理師等の有資格者、または各都道府県の養成講習会修了者を1名以上)
  • 施設基準への適合(製造室と他区画の区分、手洗い設備、給排水、防虫防鼠、汚染区域と清潔区域の動線分離)
  • HACCPに沿った衛生管理の実施と記録(小規模事業者は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で可)

水産物は腐敗・ヒスタミン生成・腸炎ビブリオ等のリスクが高いため、原料受入時の鮮度・温度管理、加熱・塩分・水分活性の管理基準を衛生管理計画に明記する必要があります。

申請の流れ

1. 保健所へ事前相談(施設図面を持参し業種区分と施設基準を確認) 2. 施設工事・設備の準備 3. 食品衛生責任者の確保 4. 申請書・施設の構造設備の概要・図面を提出、手数料納付 5. 保健所による施設検査(立入) 6. 基準適合後に許可証交付

着工前の事前相談を省くと、検査で手洗い設備や区画の不備を指摘され工事のやり直しになります。

費用の内訳

申請手数料は16,000〜48,000円が目安ですが、金額は業種区分と自治体により異なります。複数業種(例:水産製品製造業+冷凍冷蔵業)を同一施設で取得する場合はそれぞれに手数料がかかります。このほか食品衛生責任者講習会の受講料(1万円前後)、施設改修費が別途必要です。

よくある差し戻し理由

  • 清潔区域と汚染区域の動線が交差している
  • 製造室に手洗い専用設備(足踏み・自動水栓)がない
  • 排水設備・グリストラップの不備
  • 衛生管理計画・記録が未整備のまま検査を受ける
  • 業種区分の誤り(練り製品なのに水産製品製造業のみで申請)

関連する許認可・更新時の注意

製品を冷凍保管・流通させるなら食品の冷凍又は冷蔵業、自社製品をネット直販する場合の通信販売など、販売形態に応じた届出も確認します。HACCPに基づく管理が必要な大規模施設では、より詳細な記録体制が求められます。

許可には有効期間(多くは5〜8年、自治体により異なる)があり、満了前に更新申請が必要です。施設の増改築、製造品目の追加、食品衛生責任者の変更が生じた際は、その都度変更届または新規許可が必要になる場合があるため、事前に保健所へ確認してください。

16,000〜48,000円

申請費用

14〜30日

取得期間

5年

更新周期

申請費用が高額なため、事業計画に組み込んだ上で余裕を持った資金準備をおすすめします。

食品製造処理業許可(水産加工):自分で申請 vs プロに依頼
自分で申請プロに依頼おすすめ
費用16,000円〜48,000円(申請実費のみ)65,800円〜97,800円
所要時間14〜30日(自分の時間)最短9日(お任せ)
書類作成自分で全て準備行政書士が作成
申請手続き窓口に直接出向く代行提出
不備リスク自己責任プロがチェック
おすすめ時間に余裕がある方確実・迅速に取得したい方

申請手順

  1. 1食品衛生法の施設基準に適合する施設を整備する
  2. 2営業許可申請書、施設図面等を準備する
  3. 3管轄の保健所に申請書を提出する
  4. 4保健所による施設の検査が行われる
  5. 5基準適合後、許可証が交付される
この許認可の申請代行を依頼する
申請実費(税金・手数料)16,000円〜48,000円

※ 行政機関に支払う費用です

代行手数料49,800円(税込)
合計目安65,800円〜97,800円
行政書士が対応書類作成から提出まで不許可の場合は全額返金

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取得のポイント

  • 申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
  • 書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
  • 過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
  • 余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
  • 自治体ごとに手続きや要件が異なります。必ずお住まいの自治体のウェブサイトで最新情報を確認してください。

次にやるべきこと

必要書類

営業許可申請書

食品製造処理業の営業許可申請書

施設図面

製造施設の配置図・構造図

HACCP衛生管理計画

HACCP対応の衛生管理計画書

水質検査成績書

使用水の水質検査成績書

よくある質問

この許認可が必要な業種

関連する許認可

食品製造処理業許可(水産加工)と一緒に必要になることが多い許認可です。

食品衛生責任者

飲食店や食品を取り扱う事業所に必ず1名配置が必要な資格。講習会を受講することで取得できます。

個人事業の開業届

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

法人設立登記

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

水産加工業許可

水産物の加工業を営むための許可。施設基準と衛生管理基準を満たす必要がある。

水産食品HACCP認定

水産食品の製造施設がHACCP(危害分析重要管理点)の認定を受ける制度。

漁業権免許

一定の水面において特定の漁業を営む権利を得るための免許。定置漁業権、区画漁業権、共同漁業権の3種類がある。

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