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水産加工業許可

管轄: 厚生労働省 / 根拠法令: 食品衛生法第55条

ふつう費用・難易度ともに標準的な許認可です

水産物の加工業を営むための許可。施設基準と衛生管理基準を満たす必要がある。

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水産加工業許可は、一定の準備が必要ですが、手順を押さえれば着実に取得できる許認可です。申請費用は一般的な水準で、事前に予算を確保しておくと安心です。審査期間は標準的で、厚労省での処理に通常1か月前後を見込んでおきましょう。なお、5年ごとの更新が必要なため、取得後も継続的な管理が求められます。

何のための許可か

水産加工業許可は、魚介類を原料に干物・塩蔵品・燻製・節類・魚卵加工品・佃煮などを製造して販売するために必要な営業許可です。食品衛生法に基づき、製造施設が衛生上の基準を満たしているかを保健所が確認し、食中毒や異物混入のリスクを管理することを目的としています。

注意したいのは、2021年6月施行の改正食品衛生法で営業許可業種が再編された点です。従来の漠然とした分類から「水産製品製造業」という業種が整理され、魚介類乾製品・塩蔵品・ねり製品などの製造はこの許可で扱われます。一方、刺身・切り身にして店頭で売る形態は「魚介類販売業」、かまぼこ・ちくわなどのねり製品は「魚肉練り製品製造業」と区分が分かれるため、自分の事業がどの業種に当たるかを最初に保健所へ確認してください。複数工程を扱う場合は複数の許可が必要になることがあります。

取得の必須要件

  • 食品衛生責任者の設置:施設ごとに1名必須。調理師・栄養士・製菓衛生師などの資格者か、各都道府県の食品衛生協会が実施する養成講習会(1日)修了者が該当します。
  • 施設基準の充足:原料の受け入れから加工・冷蔵・包装までの区画分け、手洗い設備、防虫・防鼠対策、十分な排水と換気、冷蔵・冷凍設備の温度管理などが求められます。基準は各都道府県・保健所設置市の条例で定められるため、地域差があります。
  • HACCPに沿った衛生管理:2021年から全食品事業者に義務化されています。小規模事業者は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で足りますが、水温管理・洗浄記録などの帳簿整備は必須です。

申請の流れ

1. 事前相談:施工前に図面を持って保健所へ相談。基準を満たさない設計だと工事のやり直しになります。 2. 食品衛生責任者の確保(講習会受講) 3. 申請書類の提出:営業許可申請書、施設の構造設備の概要、登記事項証明書(法人の場合)など 4. 施設検査:保健所職員が現地で基準適合を確認 5. 許可証交付:検査合格後に交付。営業開始が可能になります

費用の内訳

申請手数料の目安は16,000〜32,000円ですが、これは自治体ごとに条例で定められており金額が異なります。複数業種を同時申請する場合はそれぞれに手数料がかかります。これとは別に、施設基準を満たすための設備投資(防水床・手洗い・冷蔵設備など)が実際の負担の中心になる点に留意してください。

よくある差し戻し・不許可理由

  • 原料処理と製品包装の区画が分かれておらず交差汚染の恐れがある
  • 手洗い設備や殺菌設備の不足
  • 排水・床の防水構造が基準未満
  • 食品衛生責任者が未選任のまま申請

いずれも事前相談を省いた結果として起きやすいものです。

関連する許認可・更新

水産加工では用途により以下が関係します。

  • 冷凍・冷蔵倉庫を併設するなら冷凍・冷蔵設備の届出
  • そうざい(煮魚・佃煮等)を製造するなら「そうざい製造業」許可
  • 輸出向けなら対米・対EU等のHACCP認定施設の登録

営業許可の有効期間は5〜8年程度(自治体により異なる)で、期限前に更新申請が必要です。施設の増改築・営業者の変更・業種追加の際は変更届または再申請が求められるため、まずは管轄保健所で自分の製造品目に必要な業種区分を確定させることが最初の一歩です。

16,000〜32,000円

申請費用

14〜30日

取得期間

5年

更新周期

許認可の申請費用としては平均的な金額です。法定の手数料のため、減額や免除は原則ありません。

水産加工業許可:自分で申請 vs プロに依頼
自分で申請プロに依頼おすすめ
費用16,000円〜32,000円(申請実費のみ)65,800円〜81,800円
所要時間14〜30日(自分の時間)最短9日(お任せ)
書類作成自分で全て準備行政書士が作成
申請手続き窓口に直接出向く代行提出
不備リスク自己責任プロがチェック
おすすめ時間に余裕がある方確実・迅速に取得したい方

申請手順

  1. 1営業許可申請書の作成
  2. 2施設の図面準備
  3. 3衛生管理計画の作成
  4. 4保健所への申請
  5. 5施設検査
  6. 6許可証の交付
この許認可の申請代行を依頼する
申請実費(税金・手数料)16,000円〜32,000円

※ 行政機関に支払う費用です

代行手数料49,800円(税込)
合計目安65,800円〜81,800円
行政書士が対応書類作成から提出まで不許可の場合は全額返金

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取得のポイント

  • 申請前に窓口で事前相談を行い、要件を確認しておくと手戻りを減らせます。
  • 書類の不備は審査遅延の最大の原因です。提出前に記載漏れがないかダブルチェックしましょう。
  • 過去の申請事例や記入例がウェブ上で公開されている場合があります。参考にしてみてください。
  • 余裕を持ったスケジュールで準備を進め、期限ギリギリの申請は避けましょう。
  • 厚労省管轄のため、保健所での事前相談が効果的です。管轄の保健所は市区町村のウェブサイトで確認できます。

次にやるべきこと

必要書類

営業許可申請書

水産加工業の営業許可申請書

施設の図面

加工施設の構造設備図面

HACCP計画書

衛生管理計画(HACCP)の書類

よくある質問

この許認可が必要な業種

関連する許認可

水産加工業許可と一緒に必要になることが多い許認可です。

食品衛生責任者

飲食店や食品を取り扱う事業所に必ず1名配置が必要な資格。講習会を受講することで取得できます。

個人事業の開業届

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

法人設立登記

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

食品製造処理業許可(水産加工)

水産物の加工処理を行う食品製造業に必要な許可。HACCP対応の衛生管理体制が求められる。

水産食品HACCP認定

水産食品の製造施設がHACCP(危害分析重要管理点)の認定を受ける制度。

漁業権免許

一定の水面において特定の漁業を営む権利を得るための免許。定置漁業権、区画漁業権、共同漁業権の3種類がある。

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