養鶏業の開業ガイド
必要な許認可・費用・手続きの流れを徹底解説
最終更新: 2026-03-29
11件
必須の許認可
43,000〜105,000円
費用の目安(合計)
最大90日
想定期間
最大難易度
目次
養鶏業とは
養鶏業の開業には、農地法や漁業法に基づく許認可が必要です。地域の農業委員会や漁業協同組合との調整が重要なステップとなります。
鶏卵・ブロイラーの生産
養鶏業を開業するには、合計13件の許認可が関係します(必須: 11件、条件付き: 2件)。 このガイドでは、それぞれの許認可について費用・期間・必要書類を詳しく解説し、 開業までの具体的なステップをご案内します。
開業までのリアルなタイムライン
全ての許認可取得に3ヶ月程度。並行して進められる手続きもあるため、効率的なスケジュールを組みましょう。
都道府県管轄
税務署管轄
農林水産省管轄
厚生労働省管轄
※ 異なる管轄の許認可は並行して申請できる場合があります。同じ管轄の許認可は順番に申請が必要な場合があります。
養鶏業の開業までのステップ
事業計画の策定
養鶏業の事業計画を策定します。事業内容・ターゲット・収支計画を明確にし、必要な許認可を洗い出しましょう。
資金調達・物件確保
開業資金を調達し、営業拠点となる物件を確保します。許認可によっては施設基準があるため、物件選定時に要件を確認しましょう。
許認可の申請・取得
必要な許認可を一つずつ申請していきます。申請順序にも注意が必要です。先に取得が必要な許認可がある場合があります。
届出・登録手続き
税務署への開業届、社会保険の届出、各種届出を行います。法人設立の場合は登記も必要です。
開業・営業開始
全ての許認可を取得し、届出が完了したら営業を開始できます。許認可の更新時期を管理し、期限切れに注意しましょう。
養鶏業に必要な許認可一覧
必須の許認可(11件)
条件によって必要になる許認可(2件)
養鶏業の開業にかかる許認可費用の目安
開業までの想定期間
最大 約90日
最も時間のかかる許認可の取得期間
複数の許認可を並行して申請できる場合もあります。 ただし、先に取得が必要な許認可がある場合は順番に申請する必要があるため、 余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
養鶏業の開業資金の全体像
許認可費用だけでなく、設備投資や運転資金も含めた開業資金の全体像を把握しましょう。
必須の11件の許認可取得にかかる申請手数料の合計
専門家に申請代行を依頼する場合の報酬。自分で申請する場合は不要
事業に必要な設備・内装等の初期投資の参考額
開業後、売上が安定するまでの運転資金
※ 設備投資額・運転資金は事業規模や地域によって大きく異なります。 上記はあくまで参考値です。実際の開業計画に合わせて、詳細な資金計画を策定してください。 日本政策金融公庫の「創業計画書」の作成をおすすめします。
先輩事業者の声 - 開業前に知っておきたいこと
農地の取得・転用には農業委員会の許可が必要です。手続きに数ヶ月かかるため、早めに相談しましょう。
新規就農者向けの支援制度(補助金・融資)が充実しています。自治体の農業担当部署に相談しましょう。
6次産業化(加工・販売まで手がける場合)は、追加の許認可が必要です。事業計画段階で検討しておきましょう。
養鶏業で気をつけるべき法規制
養鶏業に関連する主な法律と、違反した場合の罰則をまとめました。 法令を遵守し、適正な事業運営を行いましょう。
農地法
農地の権利移動や転用を規制する法律。無許可転用には罰則(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)があります。
漁業法
漁業権の設定と漁業の秩序維持を規定。無許可操業には罰則があります。
食品衛生法
農水産物の加工・販売を行う場合に営業許可が必要です。
この業種の許認可に関連する法令:
養鶏業の開業に必要な書類まとめ
全ての許認可で必要となる書類を重複なくまとめました。 事前に準備しておくことで、スムーズに申請を進められます。
- ●営農計画書
農業の経営計画を記載した書面
- ●土地利用計画図
土地の利用計画を示す図面
- ●農地転用許可申請書
所定の様式による農地関連の申請書
- ●位置図・公図の写し
土地の位置を示す地図・公図の写し
- ●本人確認書類
マイナンバーカード又は通知カード+運転免許証等
- ●個人事業の開業・廃業等届出書
国税庁サイトからダウンロード可能
- ●飼養届出書
家畜の飼養に関する届出書
- ●衛生管理者選任届
衛生管理者の選任を届け出る書類
- ●飼養衛生管理基準遵守マニュアル
衛生管理基準の遵守に関するマニュアル
- ●遵守状況報告書
飼養衛生管理基準の遵守状況を報告する書類
- ●自己点検チェックリスト
衛生管理の自己点検結果
- ●管理計画届出書
家畜排せつ物の管理計画を届け出る書類
- ●施設の現況書
排せつ物処理施設の現在の状況
- ●加入申込書
畜産経営安定対策への加入申込書
- ●経営状況報告書
畜産経営の状況を報告する書類
- ●飼養頭数証明書
飼養する家畜の頭数を証明する書類
- ●衛生管理計画書
鳥インフルエンザ等への対策計画
- ●飼養施設の概要書
鶏舎の構造と設備の概要
- ●輸出入検疫申請書
動物・畜産物の検疫を申請する書類
- ●衛生証明書(輸出国発行)
輸出国の衛生証明書
- ●動物の健康証明書
対象動物の健康状態を証明する書類
- ●家畜伝染病発生届出書
家畜伝染病の発生を届け出る書類
- ●発生状況報告書
伝染病の発生状況を記録した書類
- ●獣医師の診断書
獣医師による診断結果の書類
- ●畜産施設設置許可申請書
畜産施設の設置許可を申請する書類
- ●施設設計図
畜産施設の設計図面
- ●環境影響評価書
施設設置による環境への影響評価
- ●排せつ物処理計画書
家畜排せつ物の処理に関する計画
- ●食鳥処理事業許可申請書
食鳥処理事業の許可申請書
- ●施設の構造設備図
処理施設の構造と設備の図面
- ●食鳥処理衛生管理者資格証
衛生管理者の資格を証明する書類
- ●食品衛生責任者の資格証明書
食品衛生責任者養成講習会の修了証の写し
- ●営業施設の構造設備の概要
調理場・客席等の構造設備を記載した書面
- ●法人設立登記申請書
法人設立登記に必要な所定の様式による申請書
- ●身分証明書
本籍地の市区町村長が発行する身分証明書
- ○施設の現況写真
飼養施設の現在の状況を示す写真
- ○堆肥化計画書
排せつ物の堆肥化に関する計画
- ○仕入先一覧表
食品の主な仕入先を記載した一覧表
- ○食品衛生監視票の写し
過去の監視指導結果の写し
- ○納税証明書
税務署発行の納税証明書
- ○定款の写し(法人の場合)
法人の定款の写し
養鶏業の開業に関するよくある質問
Q. 家畜商免許の申請に必要な費用はいくらですか?
A. 家畜商免許の申請手数料は3,000円〜5,000円程度です。申請先は都道府県となります。なお、手数料は自治体や申請内容によって異なる場合がありますので、事前に管轄窓口へご確認ください。
Q. 家畜商免許の取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 家畜商免許の取得には、申請から約14日〜30日程度かかるのが一般的です。ただし、書類の不備や審査状況によってはさらに時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで申請されることをお勧めします。
Q. 家畜商免許を取得しないとどうなりますか?
A. 家畜商免許は法令に基づく資格・許認可です。必要な許認可を取得せずに事業や活動を行った場合、行政処分や罰則の対象となる可能性があります。事業開始前に必ず取得手続きを行ってください。
Q. 開業届を出さないとどうなりますか?
A. 罰則はありませんが、青色申告ができない、屋号での銀行口座開設ができない等のデメリットがあります。事業を始めたら速やかに届出しましょう。
Q. 個人事業の開業届の取得にかかる費用と期間はどれくらいですか?
A. 届出手数料は無料〜数千円程度で、手続きは比較的簡単です。必要書類を揃えて提出すれば、通常1〜4週間程度で受理されます。行政書士等に依頼する場合は別途3〜5万円程度の報酬がかかります。
Q. 個人事業の開業届の申請で注意すべきポイントや要件は何ですか?
A. 届出書類の記載内容に不備がないよう、事前に税務署や管轄窓口に確認することをお勧めします。届出後も法令改正に注意し、変更があれば速やかに届出内容を更新してください。関連する他の届出・許可が必要な場合もあるため、事前に全体像を把握しておくことが重要です。
Q. 飼養衛生管理者の選任は義務ですか?
A. はい、一定規模以上の家畜を飼養する場合は飼養衛生管理者の選任が義務付けられています。
Q. 飼養衛生管理基準に違反するとどうなりますか?
A. 都道府県知事から改善命令が出され、従わない場合は家畜の飼養制限や禁止措置が取られる場合があります。
Q. 家畜保健衛生所設置届出の申請で注意すべきポイントや要件は何ですか?
A. 届出書類の記載内容に不備がないよう、事前に農林水産省や管轄窓口に確認することをお勧めします。届出後も法令改正に注意し、変更があれば速やかに届出内容を更新してください。関連する他の届出・許可が必要な場合もあるため、事前に全体像を把握しておくことが重要です。
Q. 飼養衛生管理基準の報告頻度は?
A. 毎年度、都道府県知事に報告する必要があります。報告時期は都道府県により異なります。