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眼科クリニックの開業ガイド

必要な許認可・費用・手続きの流れを徹底解説

最終更新: 2026-04-11

8

必須の許認可

87,000〜148,000円

費用の目安(合計)

最大60日

想定期間

むずかしい

最大難易度

眼科クリニックとは

眼科クリニックの開業には、人命に関わるため厳格な要件が定められています。管轄する行政機関への事前相談を十分に行い、法令を遵守した上で準備を進めることが重要です。

眼科の開業

眼科クリニックを開業するには、合計11件の許認可が関係します(必須: 8件、条件付き: 3件)。 このガイドでは、それぞれの許認可について費用・期間・必要書類を詳しく解説し、 開業までの具体的なステップをご案内します。

開業までのリアルなタイムライン

全ての許認可取得に2ヶ月程度。並行して進められる手続きもあるため、効率的なスケジュールを組みましょう。

保健所管轄

診療所開設届1〜10日
1〜10日

厚生労働省管轄

コンタクトレンズ販売業許可14〜30日
14〜30日

厚生労働省(地方厚生局)管轄

保険医療機関指定14〜30日
14〜30日
手術施設基準届出14〜30日
14〜30日
保険医登録7〜14日
7〜14日

消防署管轄

防火管理者1〜2日
1〜2日

都道府県管轄

医療廃棄物処理業(特別管理産業廃棄物)許可30〜60日
30〜60日

税務署管轄

個人事業の開業届約1日
約1日

※ 異なる管轄の許認可は並行して申請できる場合があります。同じ管轄の許認可は順番に申請が必要な場合があります。

眼科クリニックの開業までのステップ

1

事業計画の策定

眼科クリニックの事業計画を策定します。事業内容・ターゲット・収支計画を明確にし、必要な許認可を洗い出しましょう。

2

資金調達・物件確保

開業資金を調達し、営業拠点となる物件を確保します。許認可によっては施設基準があるため、物件選定時に要件を確認しましょう。

3

許認可の申請・取得

必要な許認可を一つずつ申請していきます。申請順序にも注意が必要です。先に取得が必要な許認可がある場合があります。

4

届出・登録手続き

税務署への開業届、社会保険の届出、各種届出を行います。法人設立の場合は登記も必要です。

5

開業・営業開始

全ての許認可を取得し、届出が完了したら営業を開始できます。許認可の更新時期を管理し、期限切れに注意しましょう。

眼科クリニックに必要な許認可一覧

必須の許認可(8件)

必須かんたん

医師が無床または19床以下の診療所を開設するための届出。開設後10日以内に届け出る必要がある。

管轄保健所
費用無料
期間1〜10日
更新更新不要
申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 開設届出書の作成
  2. 保健所に届出書を提出
  3. 届出受理
必要書類(5件)
  • 従事者名簿- 施設に従事する医療従事者の名簿
  • 施設の平面図- 施設の構造・配置を示す平面図
  • 管理者の履歴書- 施設管理者の職歴・学歴を記載した履歴書
  • 医師免許証の写し- 厚生労働大臣発行の医師免許証の写し
  • エックス線装置届出書- エックス線装置を使用する場合の届出書

コンタクトレンズの小売販売を行うための高度管理医療機器等販売業許可。

管轄厚生労働省
費用30,000〜40,000円
期間14〜30日
更新6年ごと
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 管轄都道府県に高度管理医療機器等販売業許可申請
  2. 管理者の配置
  3. 営業所の構造設備基準の確認
  4. 許可証の交付
必要書類(3件)
  • 営業所の構造設備図- 営業所の配置図。
  • 高度管理医療機器等販売業許可申請書- 都道府県所定の様式。
  • 管理者の資格証明書- 管理者の資格を証明する書類。
必須ふつう

健康保険による診療を行うための保険医療機関の指定。指定を受けなければ保険診療ができない。

管轄厚生労働省(地方厚生局)
費用無料
期間14〜30日
更新6年ごと
申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 地方厚生局に指定申請
  2. 施設の確認
  3. 指定通知の交付
必要書類(5件)
  • 医師免許証の写し- 厚生労働大臣発行の医師免許証の写し
  • 内部管理態勢の概要- 内部管理・コンプライアンス態勢を記載した書面
  • 施設の平面図- 施設の構造・配置を示す平面図
  • 従事者名簿- 施設に従事する医療従事者の名簿
  • エックス線装置届出書- エックス線装置を使用する場合の届出書
必須むずかしい

特定の手術料を算定するための施設基準届出。手術室の設備、医師の経験症例数等の要件を満たす必要がある。

管轄厚生労働省(地方厚生局)
費用無料
期間14〜30日
更新更新不要
申請ステップを見る(3ステップ)
  1. 設備・症例数の確認
  2. 地方厚生局に届出書を提出
  3. 届出受理
必要書類(4件)
  • 手術施設基準届出申請書- 手術施設基準届出に必要な所定の様式による申請書
  • 略歴書- 申請者の職歴・学歴を記載した略歴書
  • 身分証明書- 本籍地の市区町村長が発行する身分証明書
  • 印鑑証明書- 申請者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
必須かんたん

保険診療を行う医師として登録する手続き。医師免許取得後に別途登録が必要。

管轄厚生労働省(地方厚生局)
費用無料
期間7〜14日
更新更新不要
申請ステップを見る(2ステップ)
  1. 地方厚生局に登録申請
  2. 登録票の交付
必要書類(5件)
  • 保険募集人登録申請書- 所定の様式による登録申請書
  • 事業計画書- 保険事業の計画を記載した事業計画書
  • 医師免許証の写し- 厚生労働大臣発行の医師免許証の写し
  • 診療科目一覧- 開設する診療科目の一覧
  • エックス線装置届出書- エックス線装置を使用する場合の届出書
必須かんたん

一定規模以上の建物で営業する場合に必要。収容人員30人以上の飲食店等では選任が義務付けられています。

管轄消防署
費用7,000〜8,000円
期間1〜2日
更新更新不要
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 消防署で防火管理者講習の日程を確認
  2. 講習を受講(甲種: 2日、乙種: 1日)
  3. 修了証を受領
  4. 消防署に防火管理者選任届出書を提出
必要書類(4件)
  • 防火管理者選任届出書- 防火管理者を選任したことの届出書
  • 防火管理者資格証明書- 防火管理講習の修了証の写し
  • 施設の平面図- 施設の構造・消防設備の配置を示す平面図
  • 消防計画- 火災予防・消火活動に関する消防計画

感染性医療廃棄物等の特別管理産業廃棄物を処理するための許可。厳格な処理基準への適合が必要。

管轄都道府県
費用50,000〜100,000円
期間30〜60日
更新5年ごと
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 処理施設の整備
  2. 都道府県に許可申請
  3. 施設検査
  4. 許可証の交付
必要書類(4件)
  • 事業計画の概要- 廃棄物処理事業の計画を記載した書面
  • 講習会修了証の写し- 産業廃棄物処理業に関する講習会の修了証
  • 従事者名簿- 施設に従事する医療従事者の名簿
  • エックス線装置届出書- エックス線装置を使用する場合の届出書
必須かんたん

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄税務署
費用無料
期間約1日
更新更新不要
申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 開業届出書(様式)を国税庁サイトからダウンロード
  2. 必要事項を記入
  3. 管轄の税務署に提出(郵送可)
  4. 受付印を押された控えを受け取る
必要書類(2件)
  • 個人事業の開業・廃業等届出書- 国税庁サイトからダウンロード可能
  • 本人確認書類- マイナンバーカード又は通知カード+運転免許証等

条件によって必要になる許認可(3件)

条件付きむずかしい

保険外の先進的な医療技術を保険診療と併用するための承認。先進医療会議での審査が必要。

管轄厚生労働省
費用無料
期間90〜365日
更新更新不要

先進医療を実施する場合

申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 実施計画書の作成
  2. 地方厚生局に申請
  3. 先進医療会議での審査
  4. 承認通知
必要書類(5件)
  • 開設届出書- 所定の様式による開設届出書
  • 施設の平面図- 施設の構造・配置を示す平面図
  • 医師免許証の写し- 厚生労働大臣発行の医師免許証の写し
  • 診療科目一覧- 開設する診療科目の一覧
  • 従事者名簿- 施設に従事する医療従事者の名簿

コンタクトレンズ等の高度管理医療機器を販売・貸与するための許可。管理者の資格要件がある。

管轄都道府県
費用30,000〜40,000円
期間14〜30日
更新6年ごと

コンタクトレンズ販売を行う場合

申請ステップを見る(4ステップ)
  1. 管理者の資格確認
  2. 都道府県に許可申請
  3. 審査
  4. 許可証の交付
必要書類(5件)
  • 医師免許証の写し- 厚生労働大臣発行の医師免許証の写し
  • 従事者名簿- 施設に従事する医療従事者の名簿
  • 施設の構造設備の概要- 診療所・施設の構造設備を記載した書面
  • 診療科目一覧- 開設する診療科目の一覧
  • 管理者の履歴書- 施設管理者の職歴・学歴を記載した履歴書
条件付きふつう

株式会社や合同会社を設立するための登記。定款認証・資本金払込みの後に申請します。

管轄法務局
費用60,000〜242,000円
期間7〜14日
更新更新不要

法人設立の場合

申請ステップを見る(5ステップ)
  1. 定款の作成
  2. 定款の認証(株式会社の場合、公証役場で)
  3. 資本金の払込み
  4. 設立登記申請書を法務局に提出
  5. 登記完了(約1〜2週間)
必要書類(4件)
  • 法人設立登記申請書- 法人設立登記に必要な所定の様式による申請書
  • 身分証明書- 本籍地の市区町村長が発行する身分証明書
  • 納税証明書- 税務署発行の納税証明書
  • 定款の写し(法人の場合)- 法人の定款の写し

眼科クリニックの開業にかかる許認可費用の目安

87,000〜148,000円

必須許認可の取得費用合計(申請手数料のみ)

※ 上記は申請手数料のみの目安です。行政書士に依頼する場合は別途報酬(3〜15万円程度/件)がかかります。 設備投資費・物件取得費は含みません。

開業までの想定期間

最大 約60日

最も時間のかかる許認可の取得期間

複数の許認可を並行して申請できる場合もあります。 ただし、先に取得が必要な許認可がある場合は順番に申請する必要があるため、 余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

医療廃棄物処理業(特別管理産業廃棄物)許可30〜60日
コンタクトレンズ販売業許可14〜30日
保険医療機関指定14〜30日
手術施設基準届出14〜30日
保険医登録7〜14日
診療所開設届1〜10日
防火管理者1〜2日
個人事業の開業届約1日

眼科クリニックの開業資金の全体像

許認可費用だけでなく、設備投資や運転資金も含めた開業資金の全体像を把握しましょう。

許認可の申請手数料
87,000〜148,000円

必須の8件の許認可取得にかかる申請手数料の合計

行政書士への報酬(目安)
64万〜120万円

専門家に申請代行を依頼する場合の報酬。自分で申請する場合は不要

設備投資(参考)
1,000万〜5,000万円(医療機器・設備)

事業に必要な設備・内装等の初期投資の参考額

運転資金(目安)
月商の6ヶ月分以上(1,000万〜3,000万円)

開業後、売上が安定するまでの運転資金

※ 設備投資額・運転資金は事業規模や地域によって大きく異なります。 上記はあくまで参考値です。実際の開業計画に合わせて、詳細な資金計画を策定してください。 日本政策金融公庫の「創業計画書」の作成をおすすめします。

先輩事業者の声 - 開業前に知っておきたいこと

1ポイント 1

開業場所の選定時に、既存の医療機関との距離や地域の需要を調査しましょう。自治体によっては開設規制がある地域があります。

2ポイント 2

設備・構造基準は細かく定められています。設計段階から管轄機関と相談し、基準に適合した図面を作成しましょう。

3ポイント 3

スタッフの資格要件も厳格です。採用計画を早期に立て、有資格者の確保に動きましょう。

眼科クリニックで気をつけるべき法規制

眼科クリニックに関連する主な法律と、違反した場合の罰則をまとめました。 法令を遵守し、適正な事業運営を行いましょう。

1

医療法

医療施設の開設・管理に関する法律。無許可開設には罰則(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)があります。

2

薬機法(医薬品医療機器等法)

医薬品・医療機器の製造販売を規制する法律。無許可製造・販売は重い罰則の対象です。

3

健康保険法

保険医療機関としての指定を受けるために必要な法律。診療報酬請求のルールを規定しています。

この業種の許認可に関連する法令:

医療法第8条医薬品医療機器等法第39条健康保険法第65条健康保険法第63条・特掲診療料の施設基準健康保険法第64条消防法第8条廃棄物処理法第14条の4所得税法第229条健康保険法第86条会社法第49条

眼科クリニックの開業に必要な書類まとめ

全ての許認可で必要となる書類を重複なくまとめました。 事前に準備しておくことで、スムーズに申請を進められます。

必須書類(24件)
  • 従事者名簿

    施設に従事する医療従事者の名簿

  • 施設の平面図

    施設の構造・配置を示す平面図

  • 管理者の履歴書

    施設管理者の職歴・学歴を記載した履歴書

  • 医師免許証の写し

    厚生労働大臣発行の医師免許証の写し

  • 営業所の構造設備図

    営業所の配置図。

  • 高度管理医療機器等販売業許可申請書

    都道府県所定の様式。

  • 管理者の資格証明書

    管理者の資格を証明する書類。

  • 内部管理態勢の概要

    内部管理・コンプライアンス態勢を記載した書面

  • 手術施設基準届出申請書

    手術施設基準届出に必要な所定の様式による申請書

  • 略歴書

    申請者の職歴・学歴を記載した略歴書

  • 身分証明書

    本籍地の市区町村長が発行する身分証明書

  • 保険募集人登録申請書

    所定の様式による登録申請書

  • 事業計画書

    保険事業の計画を記載した事業計画書

  • 診療科目一覧

    開設する診療科目の一覧

  • 防火管理者選任届出書

    防火管理者を選任したことの届出書

  • 防火管理者資格証明書

    防火管理講習の修了証の写し

  • 消防計画

    火災予防・消火活動に関する消防計画

  • 事業計画の概要

    廃棄物処理事業の計画を記載した書面

  • 講習会修了証の写し

    産業廃棄物処理業に関する講習会の修了証

  • 個人事業の開業・廃業等届出書

    国税庁サイトからダウンロード可能

  • 本人確認書類

    マイナンバーカード又は通知カード+運転免許証等

  • 開設届出書

    所定の様式による開設届出書

  • 施設の構造設備の概要

    診療所・施設の構造設備を記載した書面

  • 法人設立登記申請書

    法人設立登記に必要な所定の様式による申請書

状況によって必要な書類(4件)
  • エックス線装置届出書

    エックス線装置を使用する場合の届出書

  • 印鑑証明書

    申請者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)

  • 納税証明書

    税務署発行の納税証明書

  • 定款の写し(法人の場合)

    法人の定款の写し

眼科クリニックの開業に関するよくある質問

Q. 診療所開設届の申請に必要な費用はいくらですか?

A. 診療所開設届の申請手数料は申請先や内容によって異なります。保健所の管轄窓口に事前にお問い合わせいただくことをお勧めします。

Q. 診療所開設届の取得にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 診療所開設届の取得には、申請から約1日〜10日程度かかるのが一般的です。ただし、書類の不備や審査状況によってはさらに時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで申請されることをお勧めします。

Q. 診療所開設届を取得しないとどうなりますか?

A. 診療所開設届は法令に基づく資格・許認可です。必要な許認可を取得せずに事業や活動を行った場合、行政処分や罰則の対象となる可能性があります。事業開始前に必ず取得手続きを行ってください。

Q. コンタクトレンズの販売に必要な許可は?

A. 高度管理医療機器等販売業許可が必要です。管理者の配置と営業所の基準適合が求められます。

Q. コンタクトレンズのネット販売は可能ですか?

A. 可能ですが、高度管理医療機器等販売業許可に加え、適切な情報提供体制が必要です。

Q. コンタクトレンズ販売業許可の申請で注意すべきポイントや要件は何ですか?

A. 申請前に厚生労働省の最新の基準・ガイドラインを確認してください。人員配置基準、設備基準、安全管理体制などの要件を全て満たす必要があります。書類不備による差戻しが多いため、事前相談を活用し、申請書類は専門家にチェックを依頼することを推奨します。更新手続きの期限管理も重要です。

Q. 保険医療機関指定の申請に必要な費用はいくらですか?

A. 保険医療機関指定の申請手数料は申請先や内容によって異なります。厚生労働省(地方厚生局)の管轄窓口に事前にお問い合わせいただくことをお勧めします。

Q. 保険医療機関指定の取得にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 保険医療機関指定の取得には、申請から約14日〜30日程度かかるのが一般的です。ただし、書類の不備や審査状況によってはさらに時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで申請されることをお勧めします。

Q. 保険医療機関指定の更新は必要ですか?

A. はい、保険医療機関指定は6年ごとに更新が必要です。更新手続きには有効期限が切れる前に申請する必要があります。更新を怠ると許認可が失効し、業務を継続できなくなる可能性がありますのでご注意ください。

Q. 手術施設基準届出の申請に必要な費用はいくらですか?

A. 手術施設基準届出の申請手数料は申請先や内容によって異なります。厚生労働省(地方厚生局)の管轄窓口に事前にお問い合わせいただくことをお勧めします。

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