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ビルメンテナンスに必要な許認可

ビルの総合管理・清掃

ビルメンテナンス開業で押さえる許認可の全体像

ビルメンテナンス業の特徴は、清掃・設備管理・衛生管理・警備が一つの契約に束ねられる点にあります。そのため「事業を始めること自体」に必要な許可は意外と少なく、開業の核は法人設立登記または個人事業の開業届だけで足ります。許認可の多くは、受注する建物の種類や提供する業務範囲が決まって初めて必要になる「業務別の登録・免状・選任」です。何を請け負うかを先に固めることが、無駄な取得を避ける近道になります。

まず効くのは任意登録、義務は契約条件で発生する

ビル管理法(建築物衛生法)に基づく都道府県知事への登録制度が、この業界の信頼性の土台です。なかでも建築物環境衛生総合管理業登録は清掃・空気環境測定・給排水管理などを一括して請け負えることを示す登録で、入札やビルオーナーとの契約で評価されます。法律上は任意登録ですが、登録には建築物環境衛生管理技術者免状を持つ監督者や所定の機械器具が要件となるため、実質的に技術者の確保が先に来ます。

一方、延べ床面積3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)の特定建築物を管理する場合、その建物側で建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)の選任が義務付けられます。この免状は講習または国家試験で取得し、大規模物件を受注するなら必須の人材です。同じくビル管理業登録も、提供業務に応じて検討します。

設備・衛生まわりの見落としやすい届出

設備管理を担うと、建物に設置された機器ごとに別系統の手続きが発生します。

  • ボイラーを扱うならボイラー技士免許(取扱区分に応じた級)と、設置時のボイラー設置届を所轄労働基準監督署へ提出します。
  • 浄化槽の維持管理を請け負う場合、浄化槽保守点検業者登録(都道府県)と、清掃まで行うなら市町村ごとの浄化槽清掃業許可が必要です。清掃業許可は自治体単位なので、営業エリアの数だけ取得することになります。
  • 自社の事業場で常時50人以上を雇うようになれば衛生管理者免許による選任義務、防火面では防火管理者選任届出や、管理を受託する建物での防火対象物点検資格者・防火管理者講習修了が関わってきます。
  • 常駐の出入管理や巡回まで担うと警備業認定(都道府県公安委員会)が別途必要になり、これは清掃・設備とは全く別の審査になります。

取得の順序と費用感

依存関係を踏まえると、順序はおおむね次のとおりです。

1. 法人設立登記または個人事業の開業届で事業体を立ち上げる(登記の実費は数万〜25万円程度、開業届は無料)。 2. 受注予定の業務を確定し、必要な国家資格者(建築物環境衛生管理技術者、ボイラー技士など)を確保する。免状取得は講習・試験で数万円規模。 3. 確保した技術者と機械器具を要件に、ビル管理法の各登録(総合管理業など)を都道府県へ申請する。登録手数料は業種ごとに1〜2万円台が中心で、有効期間6年の更新制です。 4. 浄化槽・警備など案件依存の許可は、該当する契約が見えた段階で順次取得する。

つまずきやすいのは、登録要件の「人」と「機械器具」を揃える前に営業を進めてしまい、受注後に技術者不在で着工できないケースです。技術者の確保が登録のボトルネックになりやすいため、求人や講習受講は開業準備の最序盤に動き出すのが安全です。各登録の所要は申請から1〜2か月、自治体・所管庁により異なるため、繁忙期の受注に間に合うよう逆算してスケジュールを組んでください。

14

必須の許認可

161,750〜202,750円

費用の目安(合計)

4

条件付きの許認可

必須の許認可

防火対象物の点検を行うための資格

管轄: 総務省費用: 30,000〜35,000円期間: 4〜5日

ビルメンテナンス業を行うための登録。都道府県知事への登録が必要。

管轄: 厚生労働省費用: 35,000円期間: 14〜30日更新: 6年ごと

特定建築物の環境衛生管理を総合的に行う事業者の登録。空気環境測定・給排水管理・清掃・ねずみ害虫防除等を一括して行う。

管轄: 都道府県費用: 35,000円期間: 14〜30日更新: 6年ごと

浄化槽の保守点検を業として行うための登録。浄化槽管理士を配置し、都道府県知事に登録する必要がある。浄化槽の適正な維持管理を担う。

管轄: 都道府県費用: 15,000〜33,000円期間: 14〜30日更新: 5年ごと

浄化槽の清掃を業として行うための許可。市町村長の許可が必要。汚泥の引き抜き・調整・搬出等の作業を行う。

管轄: 市町村費用: 0〜10,000円期間: 14〜30日更新: 2年ごと

ボイラーの取扱い・管理を行うための免許

管轄: 厚生労働省費用: 6,800円期間: 14〜30日

ボイラーを設置する際の届出

管轄: 厚生労働省費用: 無料期間: 1〜30日

防火管理者として選任されるための講習修了

管轄: 消防署費用: 8,000円期間: 1〜2日

管理業務主任者として業務を行うための登録

管轄: 国土交通省費用: 4,250円期間: 14〜30日更新: 5年ごと

大規模建築物の環境衛生管理を行うための免状

管轄: 厚生労働省費用: 13,900円期間: 14〜30日
かんたん

一定規模以上の建物で営業する場合に必要。収容人員30人以上の飲食店等では選任が義務付けられています。

管轄: 消防署費用: 7,000〜8,000円期間: 1〜2日

衛生管理者として業務を行うための免許

管轄: 厚生労働省費用: 6,800円期間: 14〜30日

一定規模以上の建物の防火管理者の選任届出

管轄: 総務省費用: 0〜7,000円期間: 1〜7日

個人事業主として事業を開始した場合に提出する届出。開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

管轄: 税務署費用: 無料期間: 約1日

条件によって必要になる許認可

条件: 警備業を行う場合

条件: エネルギー管理士を選任する場合

条件: 環境衛生監視業務を行う場合

法人設立登記60,000〜242,000円

条件: 法人設立の場合

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